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平成21年第6回定例会(第1日 9月 8日)

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  1. 上郡町議会 2009-09-08
    平成21年第6回定例会(第1日 9月 8日)


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    最終取得日: 2021-10-04
    平成21年第6回定例会(第1日 9月 8日)              上郡町議会会議録  (第1日)  平成21年9月8日午前10時より上郡町議会会議場において平成21年第6回定例議会を開会した。   1.開会日時  平成21年9月 8日  10時00分 2.閉会日時  平成21年9月16日  13時18分 3.出席議員は次のとおりである。       1番  井 口 勝 智      2番  橋 本 正 行       3番  大 政 正 明      4番  藤 本 ゆうき       5番  山 本 守 一      6番  阿 部   昭       7番  赤 松 初 夫      8番  小 寺 政 広       9番  沖   正 治     10番  田 渕 重 幸      11番  村 上   昇     12番  工 藤   崇 4.欠席議員は次のとおりである。       な  し 5.本議会に出席した議会職員は次のとおりである。    議会事務局長   木 本 善 典 6.地方自治法第121条の規定により、議長より会議事件説明のため出席を求められた者は次のとおりである。    町長       山 本   暁     副町長     高 橋 道 夫    教育長      三 木 一 司     技監      上 林 敏 明
       会計管理者    竹 本 義 昭     企画総務課長  松 石 俊 介    税務課長     岡 本   博     住民課長    東 末 守 史    健康福祉課長   松 本   優     産業振興課長  安 達 良 二    建設課長     身 野 智 重     上下水道課長  山 本 善 彦    学校教育課長   金 持 弘 文     社会教育課長  桝 本 貴 幸    企画総務課副課長 前 田 一 弘 7.会議事件は次のとおりである。    議会運営委員長報告 (1)会議録署名議員の指名 (2)会期決定の件 (3)町長挨拶(提出案件に対する説明) (4)執行状況報告 (5)議会活動報告 (6)一般質問 (7)同意第 4号 上郡町教育委員会委員の任命につき同意を求める件 (8)承認第 9号 専決処分したものにつき承認を求める件(平成21年度上郡町一般           会計補正予算の件) (9)報告第 5号 健全化判断比率及び資金不足比率の報告の件 (10)認定第 1号 平成20年度上郡町一般会計決算認定の件 (11)認定第 2号 平成20年度上郡町特別会計住宅改修建設資金貸付事業決算認定の           件 (12)認定第 3号 平成20年度上郡町特別会計国民健康保険事業決算認定の件 (13)認定第 4号 平成20年度上郡町特別会計老人保健医療事業決算認定の件 (14)認定第 5号 平成20年度上郡町特別会計後期高齢者医療事業決算認定の件 (15)認定第 6号 平成20年度上郡町特別会計介護保険事業決算認定の件 (16)認定第 7号 平成20年度上郡町水道事業会計決算認定の件 (17)認定第 8号 平成20年度上郡町特別会計簡易水道事業決算認定の件 (18)認定第 9号 平成20年度上郡町特別会計農業集落排水事業決算認定の件 (19)認定第10号 平成20年度上郡町特別会計公共下水道事業決算認定の件 (20)認定第11号 平成20年度上郡町特別会計公営墓園事業決算認定の件 (21)議案第48号 工事請負契約締結の件(上郡公民館等新築工事) (22)議案第49号 工事請負変更契約締結の件(旧上郡中学校解体工事) (23)議案第50号 工事請負変更契約締結の件(上郡町駅西ポンプ場建設工事) (24)議案第51号 上郡町道の路線変更の件 (25)議案第52号 上郡町国民健康保険条例の一部を改正する条例制定の件 (26)議案第53号 上郡町土地改良事業分担金徴収条例の一部を改正する条例制定の件 (27)議案第54号 平成21年度上郡町一般会計補正予算の件 (28)議案第55号 平成21年度上郡町特別会計国民健康保険事業補正予算の件 (29)議案第56号 平成21年度上郡町特別会計後期高齢者医療事業補正予算の件 (30)議案第57号 平成21年度上郡町特別会計介護保険事業補正予算の件 (31)議案第58号 平成21年度上郡町水道事業会計補正予算の件 (32)議案第59号 平成21年度上郡町特別会計簡易水道事業補正予算の件 (33)議案第60号 平成21年度上郡町特別会計農業集落排水事業補正予算の件 (34)議案第61号 平成21年度上郡町特別会計公共下水道事業補正予算の件 8.会議の大要は次のとおりである。 ○議長(田渕重幸君) おはようございます。開会に先立ちまして一言ごあいさつを申し上げます。  日中はまだまだ暑い日が続いておりますが、朝夕は秋の気配を感じる時候となってまいりました。  さて、本日ここに平成21年第6回上郡町議会定例会を開催しましたところ、議員各位には、公私とも何かとご多用の中を、ご壮健にてご出席いただきまして、まことにありがとうございます。また先日来、各常任委員会や全員協議会を開催されるなど議会活動にご精励を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。  さらに、台風9号によります豪雨被害に際しましては、各議員みずから災害復旧ボランティアに参加をしていただきまして、この場をかりまして厚く御礼を申し上げます。  さて、今期定例会に提出されます案件といたしまして、同意1件、承認1件、報告1件、認定11件、工事請負契約締結1件、工事請負変更契約締結2件、町道の路線変更1件、条例の一部改正2件、補正予算8件の28件であります。いずれの議案にいたしましても、重要な案件でございますので、十分にご審議をいただきまして、適切妥当なる決定とあわせて円滑なる議会運営にご協力を賜りますように、よろしくお願い申し上げまして、開会のごあいさつといたします。  ただいまから、先例によりまして議会運営委員長から、平成21年第6回上郡町議会定例会の議会運営についてのご報告をしていただきます。  沖委員長。 ○議会運営委員長(沖 正治君) 皆さん、おはようございます。ただいまから9月定例議会運営についての議会運営委員会の報告をさせていただきます。  日時につきましては、平成21年9月2日水曜日、午前10時からでございました。場所につきましては第1委員会室。出席者については、小寺委員、大政委員、藤本委員、阿部委員、村上委員、田渕議長、それと私、沖でございます。欠席者はなしでございました。説明のために出席した者の職氏名、山本町長、松石企画総務課長。  協議案件につきましては1つ、平成21年第6回9月定例議会の運営についてでございます。山本町長からあいさつを受け、続いて松石企画総務課長から平成21年第6回定例会に提出される案件と内容について説明を受けました。  今期定例議会に提出されます案件といたしましては、同意1件、承認1件、報告1件、認定11件、工事請負契約1件、工事請負変更契約2件、町道の路線変更1件、条例の一部改正2件、補正予算8件の計28件であります。  会期については、本日9月8日火曜日から9月24日木曜日の17日間と決めました。  議事日程についてでございますが、各議員のお手元に配付しております議事日程表に基づき、次のとおり進めることにいたしました。  9月8日火曜日、諸報告、一般質問3人。9日水曜日、一般質問4人。10日木曜日、議案説明及び表決、補正予算説明、これにつきましては、延刻もあるかもわかりませんので、そういうことをご了承願いたいと思います。終わりまで済ませたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  11日金曜日、休会。この日は付託委員会であります。12日土曜日、休会。13日日曜日、休会。この日は上郡町の敬老会の日になっております。14日月曜日、休会。付託委員会。15日火曜日、休会、付託委員会。16日水曜日、付託案件表決、補正予算表決。17日木曜日、付託案件表決、補正予算表決。19日金曜日、休会でございます。農業委員会赤相農業共済組合議会が予定されております。19日土曜日、休会。この日は、上郡中学校体育大会でございます。20日日曜日、休会、各校区民体育大会が計画されております。21日月曜日、休会、敬老の日でございます。23日水曜日、休会、秋分の日でございます。24日木曜日、付託案件表決、補正予算表決となっておりますので、よろしくお願いいたします。  議案の取り扱いについてでございますが、議案の取り扱いについては、同意第4号、承認第9号、報告第5号、議案第48号及び49号、50号、51号については、即決とし、認定第1号については、総務文教委員会に、認定第2号、第3号、第4号、第5号、第6号、第7号、第8号、第9号、第10号、第11号及び議案第52号、同じく議案第53号については、民生建設常任委員会にそれぞれ審査を付託することにいたしました。なお、補正予算については、従来どおりの扱いであります。  以上、議事日程終了次第、閉会とすることにいたしました。その他でございますが、本定例会の会期中に全員協議会の開催を予定しております。  12月定例議会は、12月2日水曜日、議会運営委員会、12月8日火曜日、開会予定といたしました。なお、11月中に臨時議会が招集される見込みでありますので、ご了承願いたいと思います。災害と人事院勧告の補正であるそうでございますので、よろしくお願いいたします。  以上、報告を終わります。 ○議長(田渕重幸君) 議会運営委員長の報告が終わりました。  開会します。  ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達しておりますので、これより第6回上郡町議会定例会を開会いたします。  地方自治法第121条の規定によりまして、町長をはじめ各関係課長の出席を求めております。  これより、本日の会議を開きます。  直ちに日程に入ります。  日程第1、会議録署名議員の指名をいたします。  会議録署名議員は、会議規則第120条の規定によりまして議長から指名いたします。議席4番、藤本ゆうき議員、議席5番、山本守一議員の両君を指名いたします。  日程第2、会期決定の件を議題といたします。  お諮りいたします。  会議規則第5条の規定に基づき、本定例会の会期は本日9月8日から9月24日までの17日間としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               異   議   な   し ○議長(田渕重幸君) ご異議なしと認めます。  よって、議会運営委員長の報告のとおり決しました。  日程第3、町長のあいさつと提出案件に対する説明をお願いします。  山本町長。 ○町長(山本 暁君) おはようございます。平成21年9月定例議会の開会に当たりまして、一言ごあいさつと提出しております案件につきまして、ご説明を申し上げます。  朝夕はめっきり肌寒くなりましたが、日中はまだまだ厳しい暑さが続いております。議員の皆様方におかれましては、何かとご多忙の中、ご出席いただき、厚く御礼申し上げます。  台風9号によりもたらされた災害も町民の皆さんの災害復旧にかける思いとご尽力により、ようやく落ちつきを取り戻してきたように感じられます。しかし、被災者の皆様におかれましては、もとの生活を取り戻すにはいましばらく時間がかかるものと思っております。  また、議員各位におかれましては、町内外でのボランティア活動など、本当にお疲れさまでした。心より御礼申し上げます。しかし、まだまだ台風シーズンの真っ最中でございまして、これからも台風の来襲の可能性があり、職員一同気を引き締めなければならないと考えております。なお、今後は、現在進めております千種川床上浸水対策特別緊急事業の早期完成と、被災地への事業の延伸の実現に向け、精いっぱい努力を重ねてまいりたいと考えております。  さらには、急速に感染が拡大しております新型インフルエンザや、まだ具体化されておりませんが、新政権に対する対応など、課題は山積しております。どうぞ議員各位のさらなるご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。  それでは、提出しております案件につきまして、ご説明申し上げます。  まず、同意第4号は、上郡町教育委員会員の三宅一郎氏が、本年9月30日付で任期満了となりますので、引き続き同氏を任命いたしたく議会の同意を求めるものでございます。  次に、承認9号は、台風9号による災害復旧に伴って、緊急に予算の補正の必要が生じ、8月10日付で専決処分した平成21年度一般会計補正予算でございまして、議会の承認を求めるものでございます。  次に、報告第5号は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定により、平成20年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率について、ご報告申し上げるものでございます。  次に、認定第1号から認定第11号までは、平成20年度の一般会計、特別会計の住宅改修建設資金貸付事業国民健康保険事業、老人保健医療事業、後期高齢者医療事業、介護保険事業、水道事業、簡易水道事業、農業集落排水事業、公共下水道事業、公営墓園事業の各会計決算の認定を求めるものでございます。  次に、議案第48号につきましては、上郡公民館等新築工事にかかる工事請負契約の締結でございまして、議会の議決を求めるものでございます。  次に、議案第49号につきましては、旧上郡中学校解体工事にかかる工事請負変更契約の締結でございまして、議会の議決を求めるものでございます。  次に、議案第50号につきましては、駅西ポンプ場建設工事にかかる工事請負変更契約の締結でございまして、議会の議決を求めるものでございます。  次に、議案第51号につきましては、町道の路線変更の必要が生じ、議決を求めるものでございます。  次に、議案第52号につきましては、健康保険法施行令の改正により、出産育児一時金が増額されたものに伴い、国民健康保険条例の一部を改正する必要が生じ、提案するものでございます。  次に、議案第53号につきましては、このたびの災害復旧事業の分担金を徴収するため、土地改良事業分担金徴収条例を改正する必要が生じ、提案するものでございます。  次に、議案第54号から議案第61号は、平成21年度一般会計並びに特別会計の国民健康保険事業後期高齢者医療事業、介護保険事業、水道事業、簡易水道事業、農業集落排水事業、公共下水道事業の補正予算でございます。
     まず、一般会計の補正の主なものとしましては、歳入では、前年度繰越金の確定による増、普通交付税の確定による減など、また子育て応援特別手当支給及び災害復旧費関連での歳入歳出の増などで、1億7,547万7,000円を追加し、補正後の総額を78億7,358万2,000円といたしております。  次に、国民健康保険事業につきましては、事業勘定では、特別調整交付金の増及び国県支出金返還金の確定などによる補正予算でございまして、4,343万1,000円を追加し、補正後の予算総額を18億7,061万5,000円とし、直診勘定では、漏水による施設修繕費の増等による予算補正でございまして、84万8,000円を追加し、補正後の予算総額を6,151万8,000円といたしております。  次に、後期高齢者医療事業につきましては、保険料等負担金の増などの予算補正でございまして、63万5,000円を追加し、補正後の予算総額を2億660万8,000円といたしております。  次に、介護保険事業につきましては、前年度繰越金及び国県支出金返還金の確定等にかかる予算補正でございまして、1,099万6,000円を追加し、補正後の予算総額を12億7,483万8,000円といたしております。  次に、水道事業会計につきましては、人事異動等に伴う予算補正でございます。  次に、簡易水道事業につきましては、事業の前倒し実施等に伴う補正予算でございまして、504万円を追加し、補正後の予算総額を1億9,278万9,000円といたしております。  次に、農業集落排水事業につきましては、災害による下水道処理場の機器修繕などに伴う補正予算で、2,233万4,000円を追加し、補正後の予算総額を3億4,954万1,000円といたしております。  次に、公共下水道事業につきましては、工事請負費の減などの補正予算でございまして、1,631万8,000円を減額し、補正後の予算総額を7億6,246万3,000円といたしております。  以上、同意1件、承認1件、報告1件、認定11件、工事請負契約締結1件、工事請負変更契約締結2件、町道の路線変更1件、条例改正2件、平成21年度補正予算8件、合計28件の案件をここに提出させていただいております。  いずれも、重要な案件でございますので、どうぞよろしくご審議の上、適切なるご決定をお願い申し上げ、ごあいさつと提案理由の説明といたします。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(田渕重幸君) 町長のあいさつと提出案件に対する説明が終わりました。  日程第4、執行状況報告を行います。  高橋副町長。 ○副町長(高橋道夫君) おはようございます。平成21年6月議会以降の主な執行状況報告をご報告させていただきます。  1の入札について、平成21年7月6日、公共下水道駅前分区枝線管渠布設工事ほか3件、7月16日、井上水管橋架設工事ほか3件、7月31日、都市計画マスタープラン見直し業務及び特別指定区域制度検討業務委託ほか1件、8月4日、道路維持工事町道井上川原線ほか3件、8月18日、竹万分区水管橋設置・マンホールポンプ設置工事、8月31日、上郡公民館等新築工事ほか2件、計18件の執行でございます。  2の事業行事について。  平成21年7月26日、智頭線ふるさとまつり智頭線StationName上郡上郡駅前広場で約1,000人のご参加を得まして実施いたしました。  8月1日、上郡ピュアランド山の里のリニューアルオープン式典が関係者約100人のご参加をいただきまして、盛大に行われました。  以上でございます。 ○議長(田渕重幸君) 執行状況報告が終わりました。  日程第5、議会活動報告を行います。  事務局長より報告をさせます。局長。 ○議会事務局長(木本善典君) それでは、6月定例会前の議会運営委員会以降の議会活動報告を申し上げます。  6月5日、第300回兵庫県議会記念講演があり、議長の出席であります。  6日、上郡町人権文化推進協議会総会が開催され、各議員の出席であります。同日、赤相みのり家族会総会が開催され、議長の出席であります。  7日、東備西播定住自立圏形成推進協議会が開催され、正副議長の出席であります。  19日、赤穂食品衛生協会総会が開催され、副議長の出席であります。  21日、上郡町障害者問題懇話会総会が開催され、議長の出席であります。  22日、中国横断自動車道姫路鳥取線西播磨建設促進期成同盟会総会が開催され、議長の出席であります。同日、兵庫播磨地域国道連絡会総会が開催され、議長の出席であります。同日、国道29号改良及び姫路北バイパス建設促進協議会総会が開催され、議長の出席であります。同日、地域包括支援センター運営協議会が開催され、工藤議員の出席であります。同日、社会福祉協議会理事会が開催され、工藤議員の出席であります。同日、農業委員会が開催され、小寺議員の出席であります。  23日、千種川上郡工区整備連絡協議会が開催され、議長ほか3名の出席であります。  24日、兵庫県市町村職員年金者連盟上郡支部総会が開催され、議長の出席であります。  25日、月例出納検査が実施され、村上議員の出席であります。  26日、上郡町花と緑の協会総会が開催され、議長の出席であります。  28日、上郡町農業委員会会長褒章受章祝賀会が開催され、議長ほか各議員の出席であります。  29日、上郡町防犯協会総会が開催され、議長の出席であります。同日、千種川水系河川改修事業促進期成同盟会総会が開催され、議長の出席であります。同日、国道2号改修促進協議会通常総会が開催され、議長の出席であります。  30日、全員協議会が開催され、全議員の出席であります。同日、上郡町地域公共交通会議が開催され、議長の出席であります。  7月に入りまして、1日、播磨高原広域事務組合監査が実施され、議長の出席であります。  2日、広報調査特別委員会が開催され、橋本委員長ほか4名の出席であります。同日、兵庫県町監査委員協議会臨時総会並びに研修会が開催され、村上議員の出席であります。  6日、赤相農業共済事務組合議会が開催され、議長ほか1名の出席であります。  7日、西播磨市町議長会総会が開催され、議長の出席であります。  8日、議会運営委員会が開催され、沖委員長ほか6名の出席であります。  12日、子ども会球技大会が開催され、議長の出席であります。同日、体と心の健康体操健生会親睦競技大会が開催され、副議長の出席であります。  13日、東備西播定住自立圏形成推進協議会合同研修会が開催され、議長ほか各議員の出席であります。同日、大型放射光施設スプリング8の視察が行われ、議長ほか各議員の出席であります。  14日、兵庫県町議会議長会評議員会議が開催され、議長の出席であります。同日、兵庫県町議会議員公務災害補償組合議会臨時会が開催され、議長の出席であります。同日、兵庫県町議会議長会研究会が開催され、議長の出席であります。  16日、広報調査特別委員会が開催され、橋本委員長ほか3名の出席であります。同日、智頭線利用促進協議会決算監査が実施され、議長の出席であります。  20日、安室ダムまつりが開催され、議長ほか各議員の出席であります。  21日、社会福祉協議会理事会が開催され、工藤議員の出席であります。同日、農業委員会が開催され、小寺議員の出席であります。  23日、智頭線利用促進協議会総会が開催され、議長の出席であります。  24日、月例出納検査が実施され、村上議員の出席であります。同日、安室ダム水道用水供給企業団議会が開催され、議長ほか1名の出席であります。同日、広報調査特別委員会が開催され、橋本委員長ほか4名の出席であります。  30日、上郡ピュアランド山の里リニューアルオープンパーティが開催され、各議員の出席であります。  8月に入りまして、1日、上郡ピュアランド山の里リニューアルオープンセレモニーが開催され、各議員の出席であります。  5日、近畿警察官友の会相生地区総会が開催され、議長の出席であります。  7日、播磨高原広域事務組合議会正副管理者議長会議が開催され、議長の出席であります。  8日、愛心園夏まつりが開催され、議長の出席であります。  11日、民生建設常任委員会が開催され、水害の現地視察を行っております。工藤委員長ほか6名の出席であります。  14日、井上地区盆踊り大会が開催され、議長の出席であります。  15日、上郡地区遺族会戦没者追悼法要祭典が挙行され、議長の出席であります。同日、船坂校区盆踊り大会が開催され、議長の出席であります。  17日、18日の両日、決算監査が実施され、村上議員の出席であります。  19日、民生建設常任委員会が開催され、工藤委員長ほか6名の出席であります。  20日、決算監査が実施され、村上議員の出席であります。同日、西播磨グラウンドゴルフ交流大会が開催され、議長の出席であります。同日、にしはりま環境事務組合議会運営協議会が開催され、議長の出席であります。同日、第6次地域福祉推進計画策定委員会が開催され、工藤議員の出席であります。  21日、決算監査が実施され、村上議員の出席であります。同日、農業委員会が開催され、小寺議員の出席であります。  22日、安全・安心のまち住民大会が開催され、議長の出席であります。  24日、兵庫県町議会議長会全議員研究会が開催され、全議員の出席であります。  25日、月例出納検査が実施され、村上議員の出席であります。同日、決算監査のまとめが行われ、村上議員の出席であります。同日、安室ダム水道用水供給企業団議会が開催され、議長ほか1名の出席であります。同日、社会福祉協議会理事会が開催され、工藤議員の出席であります。  26日、全員協議会が開催され、全議員の出席であります。同日、総務文教常任委員会が開催され、赤松委員長ほか5名の出席であります。  27日、にしはりま環境事務組合議会の定例会及び全員協議会が開催され、議長ほか1名の出席であります。  31日、播磨高原広域事務組合新都市協議会及び組合議会の定例会が開催され、議長ほか4名の出席であります。  9月に入りまして、2日、議会運営委員会が開催され、沖委員長ほか6名の出席であります。  以上であります。 ○議長(田渕重幸君) 議会の活動として主なものは、以上のとおりであります。  ここで暫時休憩します。再開は10時45分。        (10時29分)               休           憩 ○議長(田渕重幸君) 再開いたします。            (10時45分)  日程第6、一般質問を行います。  会議規則第61条第1項の規定によりまして、通告順に発言を許可いたします。  通告1番、議席4番、藤本ゆうき君に許可いたします。 ○4番(藤本ゆうき君) おはようございます。藤本ゆうきでございます。早速質問に入ります。  まず最初の質問は、病児保育事業についてであります。  長らく景気低迷が続き、若い子育て世代が生活していくのが困難な時代となっているのは言うまでもありません。そんな中、子供を保育所等に預けて、共働きをする世帯が多い現状もご承知のとおりであります。しかし、普通、保育所等に子供を預けていても、いざ子供が病気や体調不良のときなど、預かってもらうことが困難になります。そんなときに、子供を預けることができる施設が町内にあれば、どんなにありがたく安心して働くことができるでしょうか。  厚生労働省が刊行する保育所保育指針において、平成12年度より乳幼児健康支援一時預かり事業として、病児保育が定義づけされるようになりました。この病児保育事業は、少子化対策の一環として厚生労働省が推進しており、子育てと就労の両立支援を目的に、保育園等に通っている乳幼児が集団保育が困難なときに一時預かる事業であります。  病児保育は体調に不安がある以上、万一の急変に備える必要があるし、また職員の資質を一定のレベルに維持するという意味も含めて、安定した経営母体を必要とするため、運営が自治体などによる公営施設であることが望ましいと言われております。国も病児保育に積極的に取り組む方向にあり、健康21プランを通して公的補助の枠も拡大してきております。  現在、兵庫県内には、全国病児保育協議会加盟施設が13カ所あり、多くの働く親が利用しているそうです。身近なところに、このような施設があるのは、安心できるものではないでしょうか。上郡町においてもこの事業に積極的に取り組む必要があると考えますが、当局の見解をお伺いいたします。  次に、上郡町の防災体制について、3項目質問をいたします。  1つ目は、台風9号による水防体制についてであります。8月9日夜の大雨は、近隣の佐用町で死者18名、行方不明者2名という未曾有の被害をもたらし、1カ月がたった今も被害者の皆様は不自由な生活を強いられております。  我が上郡町も平成16年に続き、甚大な被害を被りました。被害を受けられました皆様には、心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。  さて、今回、被災された方々の多くは平成16年にも大きな被害に遭われております。一刻も早い対策が必要と考えます。まず当局に被害状況をお尋ねし、同時に今後の対策について、どのように考えておられるのか、お尋ねをいたします。  2つ目は、新型インフルエンザについてであります。  本年5月に発生した新型インフルエンザでは、8月に日本国内で初めての死者が出ました。この新型インフルエンザは、今月下旬にピークを迎え、1日75万人が感染・発症すると言われております。前回の6月定例議会で、秋にどう備えるかとお尋ねをいたしましたが、改めてどのような対策をお考えであるのか、お伺いをいたします。  3つ目は、児童・生徒への救命講習実施状況についてであります。  先日、意識をなくした父親を11歳の男児が心肺蘇生をして一命を取りとめたニュースをテレビで知りました。11歳の児童は、心肺蘇生法の講習を受けたことはなかったようですが、救急車が到着するまでの間、心肺蘇生をするように救急隊員から言われ、男児の姉の指導により父親の心肺蘇生を続け助けたというものですが、姉が心肺蘇生法を知らなかったらできていない行為であります。  本や映像で知っていても、実際にしてみて、体で覚えていないといざというときには、役に立たないことが往々にしてあります。頭で覚えるのではなく、体験して習得することは生活していく上で、特に命にかかわることでは極めて重要に思います。  さまざまな体験を通じて、自己、家族を守る方法を身につけていれば、それぞれが置かれた立場で適切、かつ冷静な判断ができるのではないでしょうか。今、現在、防災の日などに各校区や自治会で防災訓練をしておられるようですが、小中学校での現状はいかがでしょうか。お尋ねいたします。  次に、3点目の質問は、政権交代による地方への影響をどう見るかについてであります。  8月30日、国民が下したのは、政権交代という審判でした。第45回総選挙における民主党の330候補のうち、308議席獲得で、当選率93%という歴史的圧勝で、勝ち過ぎという声もあり、この勝ち過ぎで、逆に不安も残る結果となりました。その民主党の政権公約も非常に注目を集め、国民が沸いた大きな要因の1つであります。その民主党のマニフェストの主な実施をするに当たっては、16.8兆円もの財源が必要であるということであります。  私は、この政権交代により地方行政における影響は、よくも悪くも極めて大きいのは、間違いないと考えております。兵庫県知事は、この民主党の政策メニューの中には、財源等の面で懸念することがあると述べ、その一例として、暫定税率の廃止による影響を挙げております。また、明石市長は、市幹部に対し、民主党の公約から想定される影響分野を9月中に取りまとめるよう指示したとの報道がありました。  そこで、基礎自治体の長である山本町長は、今回の総選挙の結果を踏まえ、どのようにとらえておられるのか、見解をお聞かせください。  最後は、ピュアランド山の里の運営状況についてであります。  ピュアランド山の里は、新しい指定管理者のもと、8月1日にオープンいたしました。桜の名所であるさくら園を臨む高台に立ち、恵まれた自然に囲まれた施設であるピュアランドについては、今後ますます利用者がふえ、町民をはじめ多くの方々に愛される施設となることを期待してやみません。オープンから1カ月が過ぎましたが、現在の利用状況、運営状況はどのようなものでしょうか。問題点はないのか、お尋ねいたします。  以上、演壇からの質問を終わります。  町長、答弁に入る前に、1点だけ確認したいことがございまして、先日、我々議員が、福崎町の方に研修に行ったんです。その中で、竹下さんという講師の方がおられまして、その方が、我々は行政に対して、本会議で一般質問をしますが、基本的には、行政というものは議員の一般質問は聞かないことになっているんだ。その議員が一般質問した事業が行われたら、それはたまたま行政がやろうとしていたことが、ちょうどタイミングよく合っただけなんだということを言われていたんです。私は、その話を聞いていたときに、上郡町はそんなことない、議員の質問というものは、100あるうち100を聞けというわけではないけれど、真摯に受けとめていただいて、積極的に取り組んでいってくれる姿勢なんだということを思っていたんですが、実際、その竹下さんが言われていたことは、本当なのか、どうなのか。まず行政の姿勢を確認して、質問に入ろうかなと。
    ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 一般論の話なのか、個別の話なのか、よくわからない部分もあるんですが。私は、施策として当初予算で今年度はこういうことをやりますよという決め方はさせていただきますが、その前の段階で、住民の方なり、あるいは地区の自治会長さんなり、いろいろな関係の方もいらっしゃいますし、議員さんもいらっしゃいますが、それをこういう議会を通じて、いろいろなことを聞いておりますので、そういうものを取り入れるところはきちっと取り入れまして、予算要求させていただいておるつもりでございます。  それですので、時点の問題もあるのだろうと思いますが、今言って、今やれといっても、なかなかできないのはご承知のとおりでございます。そういうものを頭に入れながら、町として運用していきたいと思っております。いろいろな考え方もあるわけですが、やはりいいものはきちっと取り入れるべきだと。これはそういう信念を持っておりますので、だめなものはどんどん切っていかざるを得ないと思っております。  しかも、上郡町にとっては財政的に非常に苦しい状況にありますので、そういう中でのできる、できないということにつきましては、若干時間がかかるものもあって、皆さん方に不満もあろうかと思いますが、そういう中で対応しておりますので、竹下さんがどういう考えで言われたかわかりませんが、特に大きな所帯になればなるほど、小回りがききにくいということもあるんだろうと思いますが、町の場合、来年度に向けての話であれば、ある意味では比較的取り組みやすいという事情が実際はあると思っております。ですので、大きな市や県の場合は、なかなか難しいというのもある意味ではおかしいのですが、実態としてそうなっているだろうと思いますので、必ずしも竹下さんの言われることも間違いではないという部分もあるのではないかと思いますが、中身にもよるだろうと思います。私どもは、おっしゃるようなことで、前向きな姿勢をして、できないときにはできない、これは難しいということを必ず話をさせていただいておるつもりでございますので、その辺もご理解いただきたいと思います。 ○議長(田渕重幸君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(松本 優君) ご質問の病児保育につきましては、先ほど議員のご質問にもありましたように、国の保育対策等促進事業の補助事業の1つでございます。保護者が就労している場合等において、子供が病気の際に、自宅での保育は困難な場合があることから、こうした需要に対応するため、病院、診療所、保育所等において、病気の児童を一時的に保育することを目的としたものでございます。対象は、小学校3年生までの児童が対象となってございます。  この事業には、病児対応型と病後児対応型がございます。病児対応型は、児童が病気の回復期に至らない場合であり、かつ当面の症状の急変が認められない場合であります。病後児対応型は、児童が病気の回復期であり、かつ集団保育が困難な期間としております。また、この事業の実施要件としまして、病児の看護を担当する看護師、准看護師、保健師、または助産師を、利用児童10人につき1名以上の配置、及び保育士を利用児童3人につき1名以上配置すること。さらに、事業実施専用スペースとして、保育室及び児童の静養または隔離の機能を持つ観察室または安静室を有すること、なお、病児保育専用の調理室を設けることが望ましいとされてございます。  現在、県内で実施されているものにつきましては、先ほど議員も申しましたように、病児対応型で13施設、病後児対応型で17施設ございます。これらすべてが民間施設でございます。  実施施設の種別としましては、病院、診療所、乳児院、養護施設、院内保育所及び私立保育所でございます。なお、西播磨県民局管内では、現在実施施設はないとのことでございます。  こういった病児保育を町内で実施できないかというご質問でございますが、近年の社会情勢からも必要であるものとは思ってございます。しかしながら、町立の診療所及び保育所には、先ほど申しました実施要件の専用スペース等の確保等、今のところ早急な対応は困難であるものと思っております。  また、町内医療機関等、民間施設での実施ということにつきましても、こういった事業の問い合わせ並びに計画について今のところお聞きしていないのが現状でございます。  以上です。 ○議長(田渕重幸君) 4番。 ○4番(藤本ゆうき君) 今、答弁いただきまして、ボランティア団体なのか、ちょっと詳しいことはわからないのですが、例えば、赤穂市では、そういう施設があるのではなくて、共働きで両親が家を留守にする子供が病気のときに家に来てくれて、子供を預かってくれたり、その人の家に連れてかえってくれて、1日預かってくれるというような取り組みをしているらしいのです。そうやって、何かしら働く親を助けていこうという観点でまちづくりをされているのですが、例えば、上郡町で言ったら、診療所とか病院がありますが、そこで預かってもらうようなことがとれなければ、そういうようなことを考えていくとか、上郡町にある保育園の施設を使って何かできるというような、ちょっとでもきっかけをつくってやっていくと、莫大なお金をかけるとか、そういうことを言っているのではなくて、ちょっとしたきっかけで、またそこから生まれていくものがあるだろうし、先ほど言いました赤穂のような取り組みも考えてみてはどうかと思うんですが、その辺、どういうふうに思いますか。 ○議長(田渕重幸君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(松本 優君) ただいまのご質問の趣旨としまして、基本的に先ほどは保育ということを言っておりましたが、保育まで行わなくて、一時的に病気の児童を預かるといったような内容かと思います。このことにつきましては、6月定例議会で、工藤議員のご質問の中で、若干触れさせていただいたと思うのですが、ただいま子育て支援に関しまして、本年度、次世代育成行動計画を策定することとなっております。この計画の中に、先ほど議員がおっしゃいました事業名としましては、ファミリーサポート事業という制度だと思っております。この事業は、仕事と家庭の両立を応援していくために、育児だけでなく介護といったことを地域の中で支えていくシステムだと聞いてございます。援助を受ける人、援助を行う人、それぞれが会員となりまして、相互援助を有料で行うものということでございます。  その中で、育児については、会員間で援助する主な内容につきましては、保育所への送迎、保護者が病気や急用の場合に子供を預かる、あるいは保護者の短時間、臨時的な仕事の場合に子供を預かる、また先ほど来言っておりますように、子供が病気の場合に依頼会員の自宅でそれぞれ行うことができるとしてございます。現在、事業実施に向けて、具体的に検討してございます。来年度、ファミリーサポートセンターの設置に着手したいと考えてございます。この事業が開始されれば、需要と受給のバランスはあるかと思いますが、ある程度の期待は見込めるのではないかと思っております。確かに、近隣では相生市、赤穂市でやってございます。  以上でございます。 ○議長(田渕重幸君) 4番。 ○4番(藤本ゆうき君) 僕も演壇で申し上げましたし、課長も先ほど言われましたが、兵庫県内で13カ所、そういうような施設があるということなんですが、13カ所ある施設の中で、1つとって、具体的にここの市ではこういうようなことをやっているんだということを、ご存じであれば教えていただきたいと思うんですが。 ○議長(田渕重幸君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(松本 優君) 若干インターネット等で調べてみますと、実施手法としましては、医療法人といった組合でやっておられるところ、あるいは行政が委託で実施しているところ、さまざまでございます。受け入れの対象年齢もゼロ歳から、あるいは生後6カ月から、小学3年生までと。利用時間にしましても、平日については午前8時から、あるいは8時半から午後6時まで、あるいは午後7時までといろいろさまざまでございます。土曜日につきましても休業の場所、あるいは土曜日に開業しましても、午前9時から午後4時とか、あるいは昼までとか、それぞれ施設によって異なってございます。休業日は日曜日、祭日、年末年始といったところでございまして、ちなみに利用料金にしましては、組合なんかでやっている場合については、会員については1日当たり1,500円、これについては食事、おやつを込めたもの。そして一般の方には1日2,000円、それからそのほかのところを調べてみますと、基本的には1日当たり2,000円程度が利用料といったことで、あとは食事代がプラスされるのか、食事代が含まれておるのか、それぞれの施設によって、異なります。  また、その当該市町外の方の受け入れについては、3,000円とか、さまざまでございます。国の補助金につきましても、50人未満は補助対象外ということになりまして、年間50人以上の規模の受け入れのあるところにつきまして、それぞれ定額の補助金があるようでございます。若干、今のところ、そういった利用の需要の方も聞いてはございませんので、直接民間の方にもお話を持っていきにくいといった状況でございます。 ○議長(田渕重幸君) 4番。 ○4番(藤本ゆうき君) わかりました。次の質問をお願いします。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) ご質問は、台風9号におきます水防体制についてでございます。台風9号につきましては、ご承知のように、8月9日から10日にかけての被害となっております。総雨量につきましては、赤松公民館に私どもが設置しております雨量計で206ミリということになっております。最大時間雨量につきましては、9日の午後8時でございますが、これが51.5ミリということですので、相当激しい雨が降っていたのはご承知のとおりでございます。  こういった中で、千種川の最高水位につきましては、役場前に水位計があるわけですが、これが基準になっております。それが6メートル24センチまで上がってまいりました。これは5年前の16年のときよりも6センチ上になったということで、当時よりも雨の量が多いということとあわせて、ご承知のように、前回は短時間に終わったということですが、今回は、かなりの長時間にわたって洪水的な水がとうとうと、この前を流れたということでございます。  そこで、浸水家屋の被害といたしましては、床上浸水68棟、住家が58棟でございます。非住家が10棟です。床下浸水につきましては、130棟で住家が76、非住家が54という結果になっておるところでございます。  土木関係の施設の被害につきましては、これは8月20日現在でございますが、道路災害が25カ所、河川災害11カ所の36カ所でございまして、被害は1億1,135万円ということでございます。  農業関係の農業土木施設も含めてですが、農業施設につきましてはましては、農業施設災害64カ所、農地災害21カ所の85カ所で被害総額は、8,677万7,000円と算出させていただいておるところでございます。  また、上下水道の施設につきましては、これも被害を受けたわけですが、上水道関係2カ所、管路3カ所、下水道施設、処理場6カ所、管路8カ所の19カ所で被害総額は4,539万3,000円ということでございます。総額は、現在のところ2億4,352万円ということでございます。これにつきましては、まだ若干動く可能性はあります。  それから、千種川床上浸水対策特別緊急事業のさらなる上流部分、大持遺跡から楠の佐用との境でございますが、これは約8キロあるところの対策につきましては、今までの経過でございますが、いつもの一般質問にお答えしているとおりでございまして、床上浸水対策特別事業期間内にまず完成させるということが1つでございますが、平成16年度におきまして、特に大きな被害を受けた苔縄、河野原地区の河川改修につきましては、早期に着手できるように、毎年、これは西播磨市町長会または西播磨市長議長会や千種川水系河川改修促進期成同盟というのを結成いたしておりますが、これを通して国交省に対して、強力に働きかけておるところでございまして、早期に事業着手ができるように要望するところでございます。  今後とも引き続きやっていきたいと思いますが、今後は、千種川流域の市町が協力して、この千種川流域の全体をどういうふうにするかということをきっちりと考えないとだめではないかということでございますが、これを知事が来られたときにもお話をしていたのですが、佐用だけやってもだめだ。要するに上郡町の赤松地区の方がネックになってしまって、向こうが浸かるのは当然だという話をさせていただいておりまして、知事も、佐用川、千種川流域を河川改修いたしております床上浸水対策のところまで続けてもらいたいという話を言っておりますので、これは私たち、根底の市町村が協力しながら、県をバックアップし、国交省に交渉していきたい。これは強力にやっていきたいと思っております。  ただ、これにつきましても、非常に政権が交代したわけですが、これを踏み越えてやっていきたいと思って、協力していただくよう、政権党の方にも、今、若干の働きかけもしておるところでございますので、今後、これを十分やっていきたい。また、地域の自治会等の皆さん方にもご協力いただかないといけない部分が出てくるだろうと思っておりますので、この辺につきましても、るる説明しながら対応していきたい。ぜひ事業化をしていきたいと考えておるところでございます。 ○議長(田渕重幸君) 4番。 ○4番(藤本ゆうき君) 先ほど、町長は、政権交代して、そういうことを踏み越えてやっていきたいと言われましたが、ちょうど選挙前に、佐用に麻生総理が来て、20分ぐらいで帰った。それに対して、すごい大ブーイングで、上郡町の人たちも同じ被害を受けていますから、上郡に来なかったとかではなくて、そういう扱いだと。しょせん、片田舎なんて政府からしたらそんなもんだ、そんな扱いなんだというような声をよく聞いたんです。大小ありますが、同じ被害を受けた町長として、そういうことに対して、今踏み越えてと言われましたから、どういうふうに感じておられるのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 西の端の上郡、佐用もそうですが、その県境というような部分を感じる部分は確かにあるんです。あるんですが、そういうことでなしに、この制度につきましては、河川改修だけではなく、災害対策としてとらえておられますので、これは全国一律にやっていただいている、これは間違いないことでございます。県境がどうだという話は、この場合はほとんどないと思っています。ほかの事業の場合は、時々あるように思ったりするので、私も時々、ちょっと過ぎたようなことを言ったこともあるかと思いますが、本当はこういう問題につきましては、全国民、全町民の問題でございますので、そういうことで特に佐用、そして宍粟とは歩調を合わせて、しかも下流でございますので、赤穂とも今後、歩調を合わせながら強力に進めていきたいと思っておりますので、それはご理解いただきたいと思います。 ○議長(田渕重幸君) 4番。 ○4番(藤本ゆうき君) わかりました。今回、佐用町では、避難の途中に多くの方が命を亡くされたということなんですが、平成16年の災害と今回の台風9号による災害は、夜の遅い時間ということで状況が似ておったと。前回の災害で町民からサイレンの音が聞こえにくいとか、避難の放送が聞こえないからどうしていいかわからないとか、すごい不安だったとか、自宅から避難場所が遠くて、ひとり暮らしの老人が避難するにはとても困難だというような声があったように思うんです。今回の台風9号において、その辺についての改善というのは、できておったのかどうなのか、お聞かせください。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 災害というのは、すべてそうなんですが、まず同じものはありません。地震と台風はもちろん違うわけですが、同じ台風でも、16災と今回の災害と比べましても、全然違ったような状態をしておりますので、これは水防計画とか、マニュアルもしているんですが、かなり幅を持ったものにしないと当てはまらないものになってしまう。そういうような状況で、むしろ1つは、公助と共助と自分たちの自助、こういうものをどういうふうに組み合わせていくかということだろうと思っています。すべて国がやる。もちろんこれはできていません。町がやる、県がやるということについてもすべてはできないわけでございますので、まず自主防災組織で、地元においてどういう格好でどういうものが起こったんだということをきっちり抑えてきた過去の経過、あるいは経験を生かした形で対応していただいております。そういう中で、町ができるもの、あるいは県ができるもの、あるいは国ができるものということになってきますと、だんだん、上へ行けば行くほど、最後の方にやってくる。要するに復旧事業だけになってしまうということなんですが、町の場合は、災害が起こっている現場にもいるわけですから、しかも町が被害者である場合もあるわけですが、そういう中で事業をやっていきますので、非常に困難を伴うのと、自体が緊急を要し、同じ上郡町でありながら上郡町でないような上郡町になっている。例えば、湖になっているというようなことになるわけですから、非常に困難をきわめるわけですけれども、それをお互いに助け合いながらやっていく必要があるのではないかと。これは基本的にそう思っておりまして、だから自助、公助、共助の部分をどういうふうにきちっとやっていくかということは、一番大切ではないかと思っております。  そして、自主防災組織をきちっとしておかないと、どこの部屋におばあちゃんがいるんだということまで、例の震災のときに、淡路ではわかったんですが、町の方へ行くと全然わからない。だから助けようがなくて、たくさん死んだという話もあるように、それぞれ地域の特性、あるいはこういう地域であればあるほど、そういうものについては、共助の部分について、かなりやれるのではないかということで、自主防災組織をいろいろな形でお願いしているところはそうなんですが、それがすべてうまくいっているかというと、そうでもない部分もありますし、また町として、そういう格好ですべきだという指導が100%いっているとは思いませんが、こういう機会を通じて、認識を新たにし、皆さん方にご協力をいただく体制を組む。それが皆さん方が自分たちの命を助けて、財産を守ることにつながるのではないかと、これは思っております。  早い話が、ここの河川改修でも、非常に難しい問題を抱えながらも、ある意味では、この上郡町の方々に非常に協力いただきました。そういうことで用地買収も進めました。そういう中で、土木に強力に話をして、これは1年工事がおくれていたら、前回より水位が高いのですから、当然同じようにやられていたと思うんです。これが助かったというのは、ここの部分は確かにあったと思っております。すぐ土木には礼は言っておきましたが、そういう中で、それぞれやっていることをきっちりお互いが対応していく。その場の中で力いっぱいやっていきたいと思っております。ですので、非常に難しいことではございますが、自助、共助、公助の中で、お互いが錯綜している部分もあると思うのです。どっちもやる必要があるところもあると思いますので、その辺は協力しながらやる必要がある。ネットワーク化とどういう形でお互い、知り合ってやっていくかということが大切ではないかと思っているところでございます。  以上です。 ○議長(田渕重幸君) 4番。 ○4番(藤本ゆうき君) 自主防災意識は基本中の基本で、自分の命は自分で守らないといけないというのは基本だと思います。佐用町で、この間の台風9号のときに、避難する途中で命をなくされた方がいて、結果ですけれども、結局家にいたら命が助かっていたじゃないかということがあった。避難場所もそうですし、避難するタイミングとか、そういうこともありますし、これはいろいろな課題を残したと思うんです。その点について、上郡町も避難場所については、変えようというところがあるのか、その辺り、この課題は大きな課題だと思うんです。町長もよくわかっていらっしゃると思うんですが、その辺、どういうふうに考えられておられますか。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) これは、先般、自治会長の役員会があったんですが、そのときにもお願いいたしましたし、また森林組合の世話人の総代会がありましたが、そのときにも若干お願いしたんですが、基本部分もあるのですが、要はそれぞれの避難所の問題につきましては、こう思っております。これまでの避難所につきましては、平成7年の阪神・淡路大震災が基準みたいな格好で、全県的にやった。強制的にやった部分があるのではないかと思うぐらい、同じような顔をしてやっています。それだけではないと思うんです。過去の部分も積み上げてやっていると思うんですが、これはなぜここにあるのかなというようなところが時々あるんですね。河川で、水がふえるのに集会所は1階建てで2階へ上がるところはありませんよという集会場が避難場所になっている。むしろ、避難場所というのは、震災なり、あるいは災害を受けた後、共同生活なり、あそこで一時生活するための避難所みたいな部分が、震災の後は特にそうだったんです。皆、大概そうだったんです。そういう発想でやっておりますので、体育館につきましても、コンセントの容量が足らないのではないか。だから国の補助事業の見直しをして、莫大な電力が対応できるようなコンセントにし直したということもあるように、全然、考えられないところが、こうなったということがあります。ですので、それぞれの持ち場のところで、お互い考えていかないといけないだろうとは思っております。ですので、今回のやつにつきましても、先ほど言いました役員会の席で、まず一遍見直してほしい。自分たちのことだから、自分たちで見直してほしいということをお願いしているところです。  それから、今回、水害のことでそういうことを言ったんですが、もう一つは、隠れた災害が目の前に来ているのではないかという不安を、前から持っておったものですから。というのは、河川改修をやっています。これが赤松のところに抜ければ、上郡の場合は、あと鞍居のダムをつくっていけば、もう水害についてはかなり大丈夫ではないかという部分があるんですが、16災以降、河川ではなく谷川からかなり土砂が流れてきているところがあります。それがどんどんふえてきている。これが大川にも流れ、あるいはそれぞれの河川に流れていくと思うんですが、これがどこかの土橋に今回のような材木なりがひっかかると、そこがダムになる。それで一気に切れる。そうすると、その下にある家が3軒か、5軒か、少ない数だけれども、壊滅的にやられます。土石流です。これによって、恐らく命も失うのではないかと心配いたしておりますので、こういうところがあったかどうか、一遍調べてほしいと自治会長の皆さん方にお願いしておりますのと、あわせて森林組合の総会でもそのような話をした。山がどうかなっているのではないか。奥がひび割れたり、倒れたりしてるのではないか。一遍そういうものがあれば、すぐ連絡してほしい。治山事業なり、あるいは砂防事業の対象としてやっていこうということをお願いしております。県の砂防課長にもそのような話を前からさせていただいておりまして、そういうことを見直す必要があるのではないですかということを言っておりまして、それについて、私は100%ここにありますと確信がなかったのですが、県の方から一遍来たいということで、24日に来る予定にはなっている。もし、そういうことが現場であれば、事例的にも話ができるし、考え方として、僕はこう思っているんだということを話をしようと思っているんです。  だから、そういうようなことで、この災害の避難所の問題、あるいは将来のことについて、どう考えていこうかなという思いは、今回の反省の上にたってあります。  以上です。 ○議長(田渕重幸君) 4番。 ○4番(藤本ゆうき君) わかりました。次、インフルエンザをお願いします。 ○議長(田渕重幸君) 企画総務課長。 ○企画総務課長(松石俊介君) それでは、新型インフルエンザに対する対応ということでございます。新型インフルエンザについては、以前から秋には第二派の流行があると予想されておりました。夏場にもかかわらず、7月中旬から急激に感染者が増加し、既に死亡者は10名を超えるという事態になっておると報道されております。昨日の放送でも、1週間に14万人が受診したと報道されておりますし、けさのテレビだったと思うのですが、WHOでは世界で3分の1が感染するであろうと報道されております。非常に事態が深刻であろうと感じております。上郡町でも、5月以降ですが、感染防止のためのマスク、あるいは消毒液等の備蓄を努めてまいりました。全国的に品薄な状態が続いているという中で、なかなか十分ではございませんが、現在の備蓄状況としましては、一般用マスク、現在確保しているのが2,750枚、これは非常に少ないと考えております。  そのほか、職員が感染者と接触が必要な場合ということを想定しまして、感染防御用の高機能のマスク、これを400枚、ゴーグル、ガウン、それぞれ50枚、それからキャップが100枚、それから消毒用のアルコール120リットルですけれども、こういうのは今現在備蓄しております。マスクが非常に少ないということでありますし、品薄になるだろうということで、既に発注をかけておりまして、間もなくですが、1万9,000枚の確保ができております。そのほか、消毒用のアルコールなんですが、5月以降一部の公共施設には設置しておりました。新学期を迎えまして、各学校等での集団感染が非常に心配されるということから、新たに小中学校へも設置を行っております。先般の選挙の投票所にも配置ということも行っております。  今後は、状況を見まして、必要な場所への設置と液の補充を行っていきたいと考えております。今回の新型インフルエンザですが、言われておりますように、ほとんどの方が軽症で回復しておるということから、5月時点とは若干変わってきておるということでございます。ただ、慢性呼吸器疾患、あるいは糖尿病、腎機能障害などの基礎疾患がある方、あるいは妊婦、乳幼児、高齢者などでは重篤化するという報告がありますので、この辺の最善の注意が必要であろうと考えております。  特に、このような方については、注意が必要なことから機会を見つけまして、啓発をするとともに、日ごろから注意をするよう周知を行ってまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(田渕重幸君) 4番。 ○4番(藤本ゆうき君) 前回の本会議で、この問題について取り上げさせていただきまして、そういう対応ができておるんだろうと思っております。我々みたいな健康な者にとっては、マスクしたり消毒したりとかは当たり前のことですが、そんなにどうだこうだとする必要ない、ただ、糖尿病患者であるとか、妊婦とか、小さい子とか、そういうのは注意しないといけない。町として、上郡町の中で、そういう感染すると大変だという人というのは、ちゃんと把握できているのですか。 ○議長(田渕重幸君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(松本 優君) ただいまのご質問ですが、先ほどお話に出ていました基礎疾患、こういったものもやはりうちの方の保健センターですべての方がリハビリとか、教室に参加しているわけではございませんので、そういった方の正確な数字の把握までは、完璧にはできておりません。ただ、過去の実績、うちの生活習慣病の予防教室、あるいは妊婦の関係の教室、あるいは訪問といったことで、大体妊婦については100人前後で、赤ちゃんの相談などについても100人程度、それから糖尿病の健康教室などでは14人の方が参加しているとか、あとは難病の方が8人の教室とか、それと高齢者につきましては、各老人クラブを通じまして、健康相談を実施しております。これが大体年間1,000人ほどでございます。先ほども言っておりましたが、そういった方への対応ということにつきましては、5月以降、先ほど言いました教室とか訪問の中で、インフルエンザの予防対策を口頭で説明もし、注意を払っていただくということをしてございます。  しかしながら、新聞等で、集団発生のおそれがあるということでございますので、今現在、そういった予防対策について、チラシを作成してございます。チラシができ次第、保健センターの事業活動の中で、説明なり、チラシをお渡していきたいと思っております。 ○議長(田渕重幸君) 4番。 ○4番(藤本ゆうき君) わかりました。次の質問を。 ○議長(田渕重幸君) 学校教育課長。 ○学校教育課長(金持弘文君) 私もこの報道は、テレビ放送で視聴いたしました。小学校6年の児童が倒れた父親に対しまして、高校1年の姉が救急司令室の指導を受けながら、弟に指示して心肺蘇生を行って、お父さんが助かった。勇気ある行動として称えられております。知識、経験があれば、こういった行動がさらに的確にできるものであると考えております。  当町の救命講習の実施状況でございますが、中学生におきましては、生徒会が計画しまして、赤穂市消防署上郡分署の指導により、毎年受講してございます。新入生を含めた、まだ受講していない生徒につきましては、本年度計画をしております。小学生におきましては、実施している学校、していない学校とばらつきがございます。9月の校園長会では、今後すべての小学校の高学年を中心として実施していくように確認いたします。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(田渕重幸君) 4番。 ○4番(藤本ゆうき君) 僕も、この報道をテレビで知って、小学校でもやっておったら、ちゃんとこういうことができて、非常にすばらしいなと見ておったのですが、この問題については、どんどん掘り下げていく内容でもないですから、ぜひともそういう小学校でもお願いしたいと思います。  次は、政権交代の地方への影響をお願いします。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) この問題につきましては、いろいろ考えがあるだろうと思っておりますが、私は国民の景気回復と変革への期待のあらわれというものが出てきていると思っております。このたびの選挙につきましては、民主党が圧勝して、実質的に政権が交代いたしました。マニフェスト等、政権公約につきまして、すべてをやっていくということでございますが、私たちはこれをきちっと注目していく必要があるのではないかと思っておるところでございます。その上で、判断すべきことであろうと。公約だけでなしに、財源の問題とか、いろいろ言われておるわけでございますし、また与党の中でもいろいろな意見が、各党があるわけですが、その辺の調整もまだ100%終わっているように聞いておりませんが、こういうことをきっちり確認しながら対応していく必要があろうと、これは基本的に思っております。  その中で、国として、今後の方向づけができてくるんだろうと思います。予算等の関係もありますので、22年度の当初予算の編成の時点ぐらいから、その辺が実質的に見えてくるのではないかと思っております。恐らく、今年度21年度の補正予算も含まれると思いますが、この辺につきましても、若干、おぼろげながらな数字や形がわかってくるものと理解しておるわけですが、こういうものをきっちり見定めながら、対応していきたい。しかも、これまで地方と中央との関係につきましては、長い歴史の中でやってきたわけですが、これによってすぐ途切れるとか、変わってしまうということではないだろうと思っておるところでございまして、地方自治体といたしましても、県を通じて、あるいは直接も含めまして、細心の注意を払いながらやっていきたいというのが1つ、またこれまでやってきた主張すること、あるいは我々はこう思うのだということは、先ほども若干触れましたが、地域におきます上郡地域の主張すべきことは、きっちり主張していきたいと思っておるところでございます。そういう中で、地域全体、あるいは国全体に反映できるものはお願いしたいと思っておるところでございます。  この民主党の中にも、少子対策や年金、あるいは医療制度、また農業政策など、いろいろなマニフェストがあるわけでございますが、こういうものを具体的な制度化として持っていく。あるいは法律、あるいは予算として組んでくるわけでございますが、そういうものが変革、あるいはいろいろな形で変わってくる場合に、的確につかみながら対応していきたい。上郡町におきましても、勇み足になってしまっても困るわけですが、そういうものも先取りしながら、判断を間違わないような方向でやっていきたい。しかも、行政サービスが混乱するのは特に非常に問題があるわけでございますし、また停滞してしまうというのも恐れられるところでございますので、こういうことがないように、注意しながら、また、県との調整をしながらやっていきたいと考えているところでございます。  よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(田渕重幸君) 4番。 ○4番(藤本ゆうき君) 日本が民主党のマニフェストとか、そういういろんなことに沸いて、本当に1人の国民として見て、大変なことになったなという感じで見ておったんですが、この中に、民主党と書いた人が何人ぐらいいるのか興味深いところなんだけれども。新聞に載っていましたが、たつのでは、補正予算を凍結するだろうということで、議決されていたのか、それを保留にした。我々、ここの上郡では、そういう影響というのはないのですか。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 私ども、今のところそういうものはないと思っています。ただ、もう少しきっちり出てくるのは、多少見えるのは9月の末ではないか、内閣が決まって、それからではないかと思っております。  というのは、各党のどこから大臣が出てくるかさえも、今のところはわからないわけですから、その辺も含めまして、それぞれの違いもあろうと思います。ただ、日本の各政党ですので、外国の政党ではないのですから、むちゃくちゃな話はないだろうと思っておりまして、要所要所で変わる点はあろうと思いますので、この辺は的確な判断をしておけば、大きなぶれは出ないのではないかと思っております。 ○議長(田渕重幸君) 4番。 ○4番(藤本ゆうき君) わかりました。町長、以前から上郡町が合併する、しないというような話のときに、町長は地方分権推進論者だと。地方分権をどんどん推進していきたいということを言われていました。この民主党のマニフェストの中にも、地方分権のことは盛り込まれております。その地方分権を、強く訴えておった大阪府の知事であるとか宮崎県の知事が、この民主党が政権を取ったことによって、地方は大きく変わってくるんだということを言われておりました。町長も地方分権ということを推進していく自治体の長として、これをチャンスとしてとらえておるのか、どう考えておられるのか、そこをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) これは、悩ましいところがあるのは、与党になられたところが、全部同じ気持ちでやっているかというと、この部分については若干違うような感じも受けております。それですので、方針がきちっと内閣として出ないといけないと言ったのは、そこでもあるんですが、その辺が決まれば、恐らく300市町村にするんだということが前へ出ている部分があるし、800だ、900だという話も出ているんです。そのままになってしまっていると思いますが、そこについて、マニフェストも出たわけですが、しかも、かなり強制的な部分で強権的な形で合併させていこうというニュアンスが、前の合併と違う部分がある。私は、そうではなしに、ある程度、きちっと地域の意見を反映していただけるような形の中で合併していかないと、非常に困るのではないかと思っております。その中で、地域性を生かせるような方法はどこで考えたらいいのかな。先ほどの両知事の意見も聞きながら、考えてはおります。  ただ、これは非常に難しいし、上郡町だけではなしに、西播磨、姫路を含むのか、含まないのかということもあるでしょうが、たつのから西をどういうふうにするのかと考えたときに、恐らく300といえば、そういう数字だなと思うんですが、その場合に、どういうふうなあり方があるのか。これは考えておく必要があるだろうと思っておりまして、ただ、今言うように、ちょっと様子がわかりかねるところがありますので、私自身は将来合併すべきではないかと思っております。でないと、行政効率の問題、あるいは本当にやっていくサービスが専門職がないということもあって、的確な住民サービスができないのではないかと思っておりますので、その基本的な考え方は変わっておりませんので、それをもとにしていきたいと思っておるところでございます。 ○議長(田渕重幸君) 4番。 ○4番(藤本ゆうき君) わかりました。次、お願いします。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 上郡ピュアランド山の里の管理運営につきましては、ご承知のように、本年7月から平成27年1月までの委託期間ということで、有限会社トラベルシリウスを指定管理者として、協定を締結いたしまして、去る8月1日からリニューアルオープンということで営業を再開いたしております。準備の期間も若干少なかったわけでございますが、町民の皆さんが期待しておられる中でのリニューアルオープンであり、前指定管理者の運営時に利用者からお聞きしていた苦情も伝え、物事は何でも初めが肝心でございますので、以前のことも踏まえ、あるいは新しい方法での話もさせていただきまして、出発したところでございます。  オープンから1カ月を経て、ピュアランド利用者からのご意見については、町としてもいろいろなことが耳に入ってきております。オープン時採用されていました従業員につきましても、2〜3、退職させているということも聞いておるわけでございますが、確かにオープンのときに、大勢の方にご利用のご予約をいただきながら、十分な受け入れ態勢や、接客マナーが十分とられていなかった状況が見えるのではないかということだろうと思います。  結果として利用者の皆さん方にご迷惑をかけている場合があるのではないかと、不安を持っております。利用者の苦情の中には、私どもの方へ入ったものの1つや2つ申し上げますと、レストランのメニューが現在少ないという話、味が薄い、注文を長く待たされた。メニュー写真と内容が違っているのではないかという話。あるいは量が少なかった。従業員の待遇が悪かった。フロントにだれもいなかった。いらっしゃいませの言葉もなかった。こういうたくさんの苦情が出ておるところでございますが、これにつきまして、私どもの方も災害のさなかだったんですが、若干担当課が管理者とも話し合いをさせていただいて、今後の方向等につきましても、協議させていただいておるところでございます。  まとめて言えば、一番はお客さんへの対応が悪かったのではないかという部分があるだろうと思っております。そういうことで、その辺につきましての指摘があったことについて、先方に伝え、改善方お願いしておりまして、向こうもそれに対して、こういう方法でしようということは、若干言ってきております。そういうことで、私どもは要するに、いろんな足らない部分については、パンフレットだとか、いろいろなものを含めまして、今後対応していきたいと思っておりまして、この1カ月やってみて、非常に問題があった部分も多々あるわけですので、それを一つ一つなくしていこうと思っております。私もきのう初めて行ったわけで、それまで行こうと思っても3回ぐらいややこしくなって行けなくなりました。でございますので、今後ともご協力いただきながら、これからのあり方につきましても、皆さん方にいろんな形で意見を言ってほしいと思っておりますので、よろしくお願いし、長くシリウスがやっていただけるように、しかも町民のためになるような施設にしていきたいと思っておりますので、ご協力のほどお願いします。 ○議長(田渕重幸君) 4番。 ○4番(藤本ゆうき君) 町長が言われたことは、普通の商売だと、もうアウトです。だけど、今言われたように、改善されて、町民に、多くの人に愛されるような施設にしていただきたいと思います。  終わります。 ○議長(田渕重幸君) 通告1番、議席4番、藤本ゆうき議員の一般質問は終わりました。
     ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時。        (11時45分)               休           憩 ○議長(田渕重幸君) 再開いたします。            (13時00分)  通告2番、議席12番、工藤 崇議員に許可いたします。 ○12番(工藤 崇君) それでは、通告に基づきまして一般質問を行います。  まず、1番目に、安心と安全のまちづくりへの取り組みについてであります。  8月9日、兵庫県西部北部を襲った台風9号による豪雨は、佐用町で24時間の累加雨量が観測史上最大の326.5ミリであったと言われております。この被害は、9月7日現在の兵庫県の報告第46報では、佐用町で死者18人、行方不明者2名、家屋の全半壊896棟、別に床上、床下浸水1,084棟、また千種川で佐用町下流の我が上郡町では、半壊17棟、床上、床下浸水117棟と報告されております。  また、他に県内8市町や河川、道路、浄水施設、農地、農産物等へも甚大な被害がありました。改めて、被災者へ心からのお悔やみやお見舞いを申し上げるとともに、救出や被害を食いとめるために尽力され、また復旧に努力されておられます自治体職員、消防団、自治会役員、各種団体、また関係各位に敬意と感謝を表するものであります。  さて、私も9日夜から10日未明にかけて、地域を回り、上郡町役場へも行って聞いたところ、現在は国道373号線大枝付近や西新宿上郡線の落岩付近が、冠水のため通行どめとなっているぐらいであるとの報告で、人や家屋等の被害がないと判断し、ひとまず安心いたしました。  その後、町からも県からも、上郡町の被害報告がない中で、それでもと胸騒ぎがした私は、10日に赤松地区に入り、驚きました。楠、河野原から下流の苔縄、大枝、大枝新田まで6地区すべてに床上浸水被害があり、住民の方々が黙々と家屋内外の片づけをしている姿があったからであります。河野原のある方は、床上浸水の水位は、5年前の2004年9月の台風21号のそれより高かった。車も3台だめになった。これからどうすればいいのか途方にくれている。また、11日には楠地域の方からこういう訴えがありました。住民が被害を受けた自治体は、すべて被害状況を素早く告知しているのに、上郡町だけ床上浸水等の被災状況がきょうの11日になっても、県でも町でも広報されていない。赤松地区は、上郡町ではないのか。浸水の実態がわからないのか。河川水位監視カメラや光ファイバー網が何の役に立っているのかとのお声でした。  また、安全、安心のまちづくりというなら、これから千種川床上緊急対策事業を楠地域を含む上流まで伸ばすべきだなどとの声がありましたが、当然であります。地球規模での異常気象状態にある現在、今までの100年や50年確立の治水対策や地震対策の計画や考えでは、対応できない状況になっております。早急に、千種川全体とその支流の抜本的な治水対策を国県に要望するとともに、今回の町や関係機関の対応を具体的に検証し、明らかにして、町などの防災計画を見直し、マニュアルを見直し、次回以降の防災対策につなげていく必要があると思うのであります。  そこでお尋ねいたします。  1つ目に、台風9号の教訓を、今後の地震、水害等の防災に生かすために、町の危機管理体制の問題点を検証し、その解決策を具体的に示されたい。  2つ目に、避難勧告のあり方、また避難所の開設、管理運営体制に問題はなかったのか、お尋ねいたします。  3つ目に、千種川本流とその支流の抜本的な治水対策を早急に国県に要望すべきですが、町長の所見、ご姿勢をお尋ねいたします。  4つ目に、6月議会でも指摘をいたしましたが、緊急時の情報公開と周知徹底策及び子供安全連絡網システム構築の進捗状況はどうなっておりますか。  5つ目に、子供、お年寄りなど、弱者への安全対策を確立し、その周知徹底を図るべきであると思いますが、どのような施策、お考えをお持ちでしょうか。  2つ目の質問に移ります。  定住自立圏構想についてであります。  中心市が、赤穂市から備前市に変わり、上郡町も赤穂市とともに周辺市町として国から先行実施団体の指定を受けました。町長は、この3市町の県域のつながりの中で、医療の充実や給食の実現など、上郡町がこれまでサービスをやっていなかったことに力を入れて、真剣に一生懸命に取り組んでいきたいとおっしゃいました。  そこで、現在、定住自立圏構想の医療、給食、交通、観光等の進捗状況をお尋ねするとともに、本当にこの計画で、上郡町民の将来にメリットが、見出せるのか、お尋ねいたします。  それから、3番目の質問に移ります。少子・高齢化対策についてであります。  高齢者の多くの声は、周辺地域、山間地域の私たちには、近くに駅もなくバスもない、町からふだんの交通の利用調査というものが来たけれども、町は本当に少数意見でも私たちの切実な声に耳を傾け、本気で外出支援策を検討し、充実し、実施してくれるのだろうか。また、コミュニティバスやタクシー補助の充実は、ぜひ引き続きやってほしい。また、公共交通の確保は、私たちの住みなれた地域を存続させる大切な基本的な問題であるなどといいます。  同様の意見がどの地域の懇談会、例えば、社会福祉協議会の懇談会でも必ずと言っていいほど、すべてといっていいほど出てまいります。  そこで、お尋ねいたします。  1つ目に、外出支援策の充実は、高齢者の自立、地域の衰退を防ぐ中心的な施策の1つであります。コミュニティバス、タクシーによる外出支援策の充実及びふだんの交通の利用実態調査の結果と、公共交通の利便性向上の方針について、どのように町長はお考えか、お尋ねいたします。  2つ目に、また、町長は子育て支援と高齢化対策は、組織の見直し、機構改革をやらなければならない、幼保一元化も幼稚園・小学校の統合計画を視野に入れながら対応したい。また、ファミリーサポート事業で、仕事と家庭の両立、子供とお年寄りの結びつきを促進したいとおっしゃいました。それらの現在の進捗状況をお尋ねいたします。  以上であります。再質問は、自席で行います。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) このたびの台風9号は、9日から10日の未明にかけまして、千種川流域に本当に記録的な降雨が降ったわけでございます。一部では、200年に一度というような降雨でなかったかと言われているところでございます。特に、短期間の間に急激な雨が降ったことは、ご承知のとおりでございますが、私どもも本当にこんなに降ったのは、生まれて初めてであったと思っております。そういう中で、千種川への流れ込みの関係につきましては、本当にその中でのことにつきまして、起こったことは想像だにしなかったことだと思っております。  特に、その中で、佐用がより以上、被害を受けた。私も災害が起きてから、赤松地区には5回ほど入りました。また、佐用地区につきましても、今後のこともありますし、ほかのこともありまして、3回ほど行ってきました。特に、久崎は前からですが、非常によく災害を受けております。あそこが非常に一番大きいかなという感じもいたすところでございますが、いずれにしても、赤松地域も大きな被害を受けております。そういう中での話でございます。  町では、9日の午後4時から水防予備配備体制をしいて、警戒に当たっておりましたが、この台風が非常に厄介な台風で、発生が遅かったということもあったのですが、起こってすぐ、ご承知のように紀伊半島の方へ抜けてしまいました。皆さん方も、済んだかなという感じを持たれて、私も持っておりました。それからが、本番になってまいりました。  そういう中で、上郡町へもすごい雨が降ってきました。そうするとやんできて、その後ですが、そういう状況の中で、4時から水防体制をしいたわけでございましたが、非常にわからない台風でありました。そういうことで、予測が非常に困難だったという中での動きになってしまいました。  そういう中で、先ほど来も申しましたが、8時ごろに、51.5ミリの記録をしたというようなことから、この時期に佐用川や円光寺で、急激な水位の上昇が見られていました。これは10分間に20センチほど上がったのではないかという感じを私たちも持ったわけでございます。町では、このとき、9時20分に水防本部を災害対策本部に切りかえました。直ちに、25分には、鞍居川、梨ヶ原川を除きまして、避難勧告命令を出したところでございます。  結果として、人的な被害は逃れたということになっております。全町域で最大189名の方が公民館や小学校に一時退避したという状況になっているところでございます。また、被害者の方に話を伺いますと、避難しようとしたけれども、外へ出られない。あるいはもう水が来ていたということになって、家の中で不安な一夜を過ごした方もございました。赤松自治会のように、自治会の公民館に一時避難しましたが、水位が増してきたということで、お寺へさらに一時避難をしたというところもございました。  対策本部は、9日の時点で家屋の浸水があることは把握しておりました。しかし、これがばらばらな集落の家の状況によりまして、正確な情報がつかめなかったということがありまして、翌朝10日ですが、全自治会長に被害調査をお願いしまして、11月の夕方には、その把握をして県の方に報告させていただいたということになっております。  というのは、1集落の中でも、30戸あって、3戸、5戸とばらばらに浸水してしまったというようなことで、ここ一角が全部浸かりましたということがなかったのが、ある意味では災いしているかもしれませんし、これが幸いしたと思うのですが、浸かった家が少なかったという形になっています。それを逐次、自治会の方で調べていただいたり、私どもの方も調べたということでございます。  確かに、佐用町などでは、早くから被害情報が公表されていましたが、上郡町の場合には、先ほど申しましたような状況になっておりまして、把握をするのが非常にしにくかった。しかもばらばらということで、それを確認するのはなかなかできなかったということでございます。  そういうことで、報道機関等の報道に見られたように、上郡町はどうなっているんだというようなことが一時あったのではないか。ある意味では、被害が少なかったということの裏返しではあったのですが、そういうような状況になっております。幸い、自治会すべてが沈没したというようなことはなかったということでございます。報告がおくれたのは、そういうようなことでございまして、私どもとしましては、集落ごとの把握を努めたわけですが、若干時間的におくれたということになっております。  と申しますのも、赤松373号線が通れなくなっていたということで、現地へ入れなかったという部分も、確かに関係があったと思いますが、そういう状況の中でそうなってしまったところでございます。  また、問題点の解決策につきましては、2つ目の勧告避難のあり方につきまして、関係ありますので、これとあわせてお話しさせていただきたいと思います。上郡町には、ご承知のように、テレメーターの設置箇所が12カ所ございます。河川水位が7カ所、道路の関係で冠水が5カ所ということになっているわけですが、そういうところの監視等につきましては、随時入っていたという状況の中でございます。  そして、避難の勧告のあり方等につきまして、問題点も含めまして申しますが、町が避難勧告を発令しましたのは、先ほど来申し上げますように、9時25分の時点で、千種川の水位が氾濫危険水位の4.7メートルを超えていました。この段階であります。先ほども申しましたように、役場内で、水位の急激な上昇を見ておりました。非常に速いスピードで上がっておりましたが、本部体制を整えたり、あるいは水防本部を災害対策本部に切りかえたりいたしました。そして、そのすぐ後ですが、避難勧告を発令いたしました。  そして、職員が手分けして全自治会長へ連絡しました。また消防団とともに、住民への周知をお願いいたしましたが、その中で、悲しいけれども、情報伝達に不備があったのではないかという反省がありますが、避難勧告が全体に行き届かない地域があったのではないかという反省をいたしております。  また、避難所の開設も、8時30分の時点で、各地区公民館や現地指揮本部を設置し、公民館を避難所として開放いたしましたが、小・中学校については避難勧告発令後の開放となっております。  また、赤松小学校などの一部の小学校では、開設が間に合わない事態が発生いたしました。そのほかにごみ収集等でも不都合があったと聞いております。  今回の対応では、確かにさまざまな反省点が、今申しましたようにありました。問題もあったのではないかと考えております。上郡町では、これまで49災、51災、そしてこの前の16災と大きな災害を経験いたしましたが、避難勧告のあり方なり、対策本部の運営等は当然のことながら、この時々の状況におきまして、変化する、あるいは対応するのは非常に難しい事項もあると思いますが、それぞれの対応をきっちり予測しながらしていきたいと思います。これも反省の上に立ってやっていきたいと思っております。  最近の16災の台風21号、また平成19年の台風4号など、ここ2〜3年に一度は対策本部を設置する状況になっておりまして、私も含めまして今まで以上に対策本部としての情報収集に努めまして、反省すべき点は反省して、住民の安全、安心を守る努力をしていかなければならないと考えておるところでございます。予測しない事態が起こったといいながら、それぞれの対応につきましては、精いっぱいその時点でやってきたのではないかと思っておるところでございます。  いつもお願いしていることでございますが、また質問のところでもお話があったかと思いますが、災害などの場合に、すべて行政で対応することは非常に不可能な場合があります。まず自助、そして共助、そして公助ということで、先ほどもご説明いたしましたようなことでございますが、大切な命を守るということは、自主防衛組織や、個人それぞれの防災意識の向上と取り組みが不可欠と考えておるところでございます。もちろん、共助、公助が必要であろうと考えていますが、この3つが相まって、地域の安全が保たれてくるのではないかと考えておるところでございます。  町といたしましても、今後の課題として、これからも常に訓練等、本部機能の強化や自主防衛組織の育成に努めてまいりたい。まず、第一は情報伝達の強化が必要ではないかと思っております。今回の情報につきましても、サイレン、また電話、あるいは消防団、あるいは自治会組織を通じてということでやったところでございますが、それでも、情報が入っていないところが少しあったように聞いております。こういうものはどうしたらいいのかなと考えて悩んでいるところでもございますが、今後はできるだけ早い時期に、これから町全体に整備できるケーブルテレビ、ホームページ、ことし、来年で整備します音声告知放送などのより多くの媒体を通じながらやっていきたいと思っておるところでございます。  そして、情報伝達の仕組みをすべて5種類か、6種類ぐらい完成させた上でやっていきたいと考えておりまして、さらにそれでも欠けるという場合もあろうかと思いますが、できるだけの努力を今後とも続けていきたいと思っております。まず、情報をきちっと伝える。これが一番大事だと思っておるところでございます。  その情報が伝わった段階で、自分たちの置かれている立場というものが、住民に理解できると思います。その中で、それぞれが自助努力の中ででございますが、行動を起こせるようなことをやっていただけるように意識づけて、自治会としてどういうように対応するかということになろうかと思いますので、まず情報網の整備と的確な情報を早急に伝えていく。これが本部としての一番大きな役割の1つであろうと思っております。これは、こちらからの気象庁等の情報だけでなしに、地元がどうなっているかという逆の情報もあわせて、把握した上で、それぞれに流していくということが大事ではないかと考えておるところでございます。  それから、先ほど申しましたように、避難所の開設のタイミングにつきましても、ちぐはぐになったところがありました。そういうことから安全な時期にやっていかないと、真っ暗になってからやったということになります。そして、しかも道路が通りにくい、あるいは危ないんじゃないかという時点になってしまったことも事実でございますが、そういうことから、安全を基本に避難していけるような対応をしていきたい。場合によっては、何だという結果になるかもわからないのですが、そういうような危険が迫ったときには、安全第一、これを基本に対応していきたいと考えているところでございます。  ホームページにつきましては、21年度中にリニューアルを考えておりまして、災害時の画面を緊急時用に切りかえて、災害情報のみを表示してはどうかと考えているところでございます。また、音声告知放送につきましても、川東地区について整備していきたい。そして、21年度にあわせて消防屯所にも、告知端末を整備したいと考えているところでございます。  また、22年度になりますが、川西地区の整備、各自治会の公民館に告知放送端末を整備したいと考えており、現在、進めているところでございます。またケーブルテレビにつきましては、先ほど来、監視カメラの映像のお話をしましたが、それを町内の雨量情報等もあわせて放送できるようなシステムを構築していきたいと考えておりまして、今、どこにどれだけの雨が降っているんだとか、あるいはどの地域が交通渋滞になっている。あるいはどこの地区が通れないということが、ある程度動画でも見られるようにしておきたいと考えておるところで、それぞれが判断できるようにしておきたいと考えているところでございます。  そういうことで、いち早くそういう情報が伝えられるように、本部職員につきましても、本部の要員すべてにそういうことが担当できるような格好にもっていきたいと思っております。  また、自治会長への連絡先の確認、これは今回も非常に失敗した分の1つだったんですが、自宅へしてもいない。携帯にしても、なかなか出ない。じゃあ、副会長のところにしようかとなるわけですが、こういう順序なり、その部分で、1でやったけれども、2はやらなかったということになってしまっている場合もあります。ですので、これは非常に難しい問題ではあろうかと思いますが、少なくとも第3の連絡方法、3つぐらいは確保しておいて、自治会長、また携帯電話、そして、副会長に行くようなことを考えておきたいと考えておるところでございます。  それから、避難所の見直しにつきましても、先ほども申し上げましたように、一度、つぶさに地域のことでございますので、地域の自治会として検討いただきたいということを、連合自治会の中でも役員会でもお話しさせていただいておりますので、これはそういう方向でやっていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 ○議長(田渕重幸君) 12番。 ○12番(工藤 崇君) 要は、町長おっしゃったとおり、情報伝達の強化等、マニュアルの責任ある実行なんです。それがうまくいっていないんじゃないか。いろんな努力をして、上郡町に死者、けが人が出なかったのは町の職員のおかげ、また各自治会長等のおかげだと思いますが、そういうところがうまくいっていないです。例えば、避難所にいたしましても、電気が消えているところがあったと。避難勧告が出ておるのに、公共施設すべてに避難できるかと思いきや、電気がついて受け入れ態勢ができている小学校あれば、幼稚園でも電気が消えているところがあったり、どうなっているんだという問い合わせがあったんですね。近くに小学校と幼稚園があるからどっちでもいいんじゃないかと町は言うかもしれないけど、やっぱり自分が一番安全なところを選びますよね。そういう意味では、どこに問題があったのか、はっきり言っていただきたい。そういうことを連絡しなかったのか。また、校長先生がいなかったというところもあります。それが水害によって来れなかったかどうかです。そういうところもあって、人のマニュアルもきちんとしたことがやられていないのじゃないかということが1つです。  もう一つは、情報伝達なんですよ。冒頭でも述べましたように、楠の方とか赤松の方から私のところに、赤松は上郡町ではないのかと。佐用とかほかのまちでは、例えば、佐用は第一報、9日その日の夜中に住家の浸水発生、戸数は不明ということを出しているんです。上郡町はこのときに、もうちゃんと床上浸水があったわけでしょう。河野原や大枝の方は、夜中の10時半ぐらいに浸かったと言っていました。佐用は、マスコミで大きく取り上げたからか知りませんが、23時にはもう一報入れていますわ。翌朝6時には、上郡町以外の7市町が全部県の報告に上げています。上郡町は10日になってもありません。10日の昼12時にまた見ますと、今度は上郡町以外の7市から8市になっている。そこに上郡町はありません。11日になって、初めて上郡町は床上浸水、床下浸水調査中と出ている。もう台風は済んでしまっている。  そしたら、どんなことが起こったかといったら、私のところにも、電話で県内岡山、九州から、即座に電話やメールが来ました。親戚ですが、遠いところでオーストラリアからメールが来たんです。インターネットで全部ニュース見ているわけです。佐用があれだけやっているのに、上郡町は何もなかったのか。実は、県の資料にも上郡町のホームページにも載っていないわけでしょう。情報というのは、後からきちんとして出すものと、緊急事態ですぐに戸数はわからないけど床上浸水した状態があるんだということを出すものと、2つあるんですね。町長がおっしゃるように、きちんと数字を調べてやるのは、それは罹災証明を出すとか、いろいろな被災の税金の減免をするのが何件かとか、それはデスクワークで後からやれるけど、本当のことは何件かわからないけど、床上浸水があるんだということをすぐぱっと出さなかったら、ほかの赤松以外の人はわかりませんし、ボランティアでも、上郡町は何もなくて佐用が危ないからといって、赤松通り過ぎて佐用の方にボランティアにすぐに行ったそうです。おわかりですか。ここのところをよく反省してもらわなかったらいけないのです。  なぜ反省してもらわないといけないかというと、この水害が起こる前に、町長に6月議会で、私が緊急情報網を質問したでしょう。まさかこんな台風が起こると思わないけど。上郡町は床上浸水対策をしておられるけど、必ずこの異常気象で千種川は起こるはずだと。だからどんなことを質問したかというと、緊急時の情報公開と周知徹底はどうなっていますかと6月議会でやったら、町長は、ケーブルテレビを放送してみせます、ホームページを改定します、屋外拡声器も整備します、J−ALERTで行いますと答弁したでしょう。それを全部やっていますか。予算があって来年度になるのかもしれないけど、私は6月議会で、これは危ないと。神様ではないからこんな大きな被害とはわからないけど、ちゃんと私は本気で質問したんです。大なり小なり、21号台風のような目に遭うに違いないと質問したんです。  町長、もう一遍よく答弁してください。あなたは、情報公開を、私に、町民に本気で答弁されたんですか。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) おっしゃるように、報告等につきましては、把握していた部分があったにもかかわらず、県の方に報告していない部分があったと思います。というのは、数がわからなかったということもあるのですが、床上浸水があったことについては、把握しておりました。そういうような状況になっております。あと、いろいろなことがあったと思いますが、そこだけに尽きると思います。これにつきましては、これからは、予測で言うのはおかしいかもしれませんが、1つの事実をつかんだ段階で連絡するようにはさせていただこうと思っております。  その上で、災害というのは、そういう趣旨のものでもあろうかと、おっしゃるとおりだと思っていますので、そういう報告の仕方をしたいと思っております。  また、今後のあり方につきましても、先ほど申しますように、少し早い段階で準備にかかっておかないと、真っ暗になってまるっきり何もわからなかったという点が、これは町の職員だけではなしに、地域もそうだったと思っております。その中でございますので、これは重々注意しながら、早目、早目に手をうっておきたいと。要所要所のところに人を配置しておれば、先ほど来言うように、学校の避難所のかぎがあいていなかったとか、電気がつかなかったということはあり得ないわけですので、そういうことも含めまして対応していきたいと考えております。その点は、非常に今おっしゃいました点につきましても反省点の1つだと理解しております。 ○議長(田渕重幸君) 12番。 ○12番(工藤 崇君) 町長、今おっしゃった当然の答弁なんですが、また6月議会みたいに、いいことを言っておいてひとつもやっていなかったら困るので。町長がおっしゃったように、例えば、ホームページの画面の切りかえ。今のホームページでは、行事の一環として何々に何々の行事がありますというところに、床上、床下の数が載っているだけです。ほかの町では、災害のところはぱっと別のサイトを張りつけて、そこにすれば出るようになっています。上郡町はありません。後から何か載せているようだ。これを6月議会に言ったら、町長はやると言っていた。まだやっていない。音声告知放送、それから消防団への端末、自治会への端末の整備をする。監視カメラをケーブルテレビで放送する。自治会への連絡網を3番まで、1つが携帯、2つが電話、3つ目も必ずやるというのは、いつまでにするんですか。また台風は来ていますし。八丈島の方に行っていますけど、町長がおっしゃるように、台風の確率いったら、200年に一遍の確率がすぐ来るんですから。佐用なんかでも、30年で6回浸かって、もう佐用町から出ていくと言っています。こんな町にしたらいけないでしょう。  町長、今おっしゃったことはいつするんですか。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 今の話で、予算が伴うものがあります。今年度中にする分と来年度中にする分に分けて、今お話しさせていただいたので、それはそういう方向でやります。それから、本部体制の中での情報のやり方ですが、それはあすからでもきちっとしていきたいと思っています。うちの取り組みの基本の部分で、そこが欠けていたかなという部分がありますので、それは我々の反省と本部員のやり方を変えればいいわけですから、これは直ちにやります。 ○議長(田渕重幸君) 12番。 ○12番(工藤 崇君) 例えば、避難所があいているところと、あいていないところがあって、これはどこに原因があるのですか。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 私もすべてを把握しているわけではないのですが、要するに水が出てしまったということの中で、連絡がとれなくなってしまったということで、変な言い方をすると、1つは、かぎがどこにあるかわからないみたいなことになったということもあったんです。ですので、かぎがないからあかない電気もつかないとなったわけですが、そういうことのないように、明るいうちからきちっとしておけば、こんなばかげた話はないわけですので、こういう点は一事が万事そういう部分になりますので、より早く、より迅速な形で対応していこう、これが基本になると思います。  若干、迷惑をかけるかもわかりませんが、早目にやり過ぎたということになっても、この辺はご了解いただきたいと思っております。 ○議長(田渕重幸君) 12番。 ○12番(工藤 崇君) そうしたら、避難所の開設をするような連絡は、上郡町の幹部はしたんですね。現場の人が校長や園長らが、いろんな事情でできていなかったということですね。連絡はマニュアルどおり全部やったんですね。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 連絡につきましては、本部からすべてに連絡は通りました。あるいは連絡して、場所へ行ったときに、今言ったような話もあったわけですが、それが連絡がとれなかった部分が、そういうことになった結果だと思っております。連絡さえとれれば、そういうことはなかったんではないかと感じております。 ○議長(田渕重幸君) 12番。 ○12番(工藤 崇君) 連絡したということをおっしゃるので、それはそれ以上、町長はうそは言わないでしょうけれども、連絡来ていなかったという人もおります。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 本部に8人置いて、各自治体の自治会長に全員で電話していったということで、108人おりますのでかなりかかったと思いますが、それで第1回目の電話、第2回目の電話とかいうことのやりとりはあったように聞いております。 ○議長(田渕重幸君) 12番。 ○12番(工藤 崇君) 避難所は、もう溢水した時点で、うろうろすれば危ないから、早目に危ないと思えば避難所に駆け込むかどうかです。溢水してしまったら、町長おっしゃったように2階にいた方が安全かもしれません。そこのところのきちんとした説明が要りますし、町長じゃないですが、何年か前に質問したら、避難所は全部幼稚園、小学校、公民館決まっているから、掲示板つけなくていいんだという答弁をいたしました。ところが、現に、皆公共施設が避難所だと思っているでしょう。やっぱり避難所ということを、そこに管理している人が自覚しないといけないわけです。そして、教育委員会も含めて、そういう連絡体制のマニュアルを守らないといけないです。それがないんです。だから電気をつけていても、消えていても、避難所ではないのかと電話があったんです。おかしいなと思った。マニュアルにも、避難所と書いてないんです。もう一遍よく見直した方がいいです。  例えば、鞍居でも赤松でも公民館の横に幼稚園があり、幼稚園の横に小学校があるから、全部しないでいいじゃないかとお考えだったらそれでいいです。しかし、飛び込むときに、公共施設は全部避難所として指定するのが普通ではないか。そして、溢水するときに、低いところにある避難所はいろいろ自治会と一緒に考えないといけないけど、それは全然ばらばらでいまだに決まっていないのです。マニュアルにも載っていません。避難所をどこにすべきか。私は町民がおびえて不安なときは、公共施設に飛び込んで、そこにいらっしゃる人や職員とかにお世話になってそこに飛び込むんだと思います。町長がおっしゃるように、ひとり暮らしのお年寄りもいるんだから、そこのところはできていないですよ。ただ、ありきたりの小学校、中学校、ピュアランドしか書いていないじゃないですか。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) ご指摘のとおりだと思っておりまして、私もその点自覚しております。これについて、自治会の役員会でもお話しさせていただいて、見直してほしいということをお願いいたしております。例えば、河野原であれば、河野原地区には公民館は1つしかないわけですから、そういう逃げるところがない。高いところは智頭線の駅しかないという状況にありますので、場所によってはもう少し見直して、その上で、場合によってはそういうお寺とか民間のところも含めまして、交渉し直さないといけないのではないかと考えております。だから、これを自分たちで見直してほしいということはお願いをしておりますので、それは私どもの方とやりとりしながら決めていきたいと思っておるところでございます。 ○議長(田渕重幸君) 12番。 ○12番(工藤 崇君) そうしたら、ご答弁なさったところは省いて結構です。千種川の抜本支流の治水対策と、緊急の子供安全連絡システム、子供・お年寄りの弱者への安全対策について、ご答弁願います。 ○議長(田渕重幸君) 技監。 ○技監(上林敏明君) それでは、千種川の支流の抜本的な治水対策について、お答えいたします。  現在の千種川の治水対策は、平成17年度に兵庫県が作成いたしました、千種川の水系河川整備計画に基づいて実施されております。この計画の内容でございますが、整備計画の対象区間、これは千種川水系の加里屋川及び加里屋川放水路を除いた法河川区間、整備計画の対象期間でございますが、おおむね30年ということになっております。整備の目標といたしましては、千種川、鞍居川、佐用川、志文川の流下能力を高めるとともに、本支川の築堤や河道掘削、流水を阻害しております取水堰につきましては、可動堰化や統廃合を行い、河川整備の目標流量を処理するための河積を確保するということになっております。  河川整備の目標とする流量でございますが、これは広域基幹河川改修事業、床上事業で実施をしています現行の改修計画流量、23年確立ということになっております。未改修区間においては、現行の河川計画の相当量を安全に流下させることを原則とする。ただし、鞍居川については、16年度の台風21号によります洪水を安全に流下させることを目標としております。また、改修途上の段階におきます施設能力以上の洪水が起きた場合、整備目標流量を上回るような洪水が発生した場合に対しては、流域の自治体、流域住民などと密接な連絡体制を構築しまして、降雨時における雨量や水位などの状況や予測情報などを提供していく。浸水予想区域の公表や過去の洪水実績の周知など、平常時から防災情報の共有を行う。水防体制の充実と強化及び防災教育を行いまして、災害の軽減に努めるというふうに計画されてございます。  現在は、この計画に沿って事業を進めてきているところでございます。このたび、この計画の中にあります佐用町の佐用川が未曾有の大被害を受けまして、復旧計画の中、千種川水系の河川整備計画の見直しも検討されているということでございまして、現段階では、この結論は出ていないと聞いております。見直しがあるのであれば、関係の市町に内容について説明を行うということでございます。  また、上郡町が今現在実施をしております床上事業につきましては、計画どおり進めていくということをお聞きしております。  いずれにしても、千種川水系は1つでございますので、下流からの整備というのが基本になると思っております。今後は、流域の4市2町で構成します千種川水系河川改修事業促進期成同盟で、十分に協議検討しながら、足並みをそろえて行動していくことが非常に重要ではないかと思っております。周囲の状況をよく判断して、今後対応していきたいと考えております。
     以上です。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 緊急時の子供、あるいはお年寄りへの情報の話でございますが、現在、子供の緊急連絡網につきましては、すべて電話連絡を行っているわけでございますが、小学校4校が携帯電話を利用した、メーリングリストというものを併用しております。この現行のメーリングリストにつきましては、受信した保護者が確認したかどうかが不明確であり、また確認しても、再度電話連絡により情報が伝わるなど、重複するという課題がございます。そこで今回整備しました、校内におきますLANと同時に、教育ソフトのキュート連絡網を整備いたしておりまして、このシステムでは、学校からの連絡メールが保護者に伝わっているかどうかが確認できるようになっております。  したがいまして、連絡していない。あるいはとれない子供たちにつきましても、このシステムから除きますので、電話連絡が十分に早くできるということになろうかと思っております。加入していない保護者の方々に電話するという状況でございますので、できるだけ入っていただけるように、お話しさせていただこうと思っております。  こういう中で、システム運用を早急に実施するということを考えておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。  高齢者、寝たきりの方はどうするんだという話が当然あろうかと思っておりますが、この連絡は、保護者、世話している方、介護者への連絡ということになりますが、この対応につきましては、このたびの災害を経て、自主防災組織としてのふだんからの取り組みが必要であるという部分が非常に大きいと感じております。地域におきます防災につきましては、特にこの部分が力を発揮するのではないかと考えておるところでございますので、行政で、補い切れない部分と考えますが、それを手助けしていこうと思っております。地域内の信頼と連携によりまして、共助が不可欠であると認識しておりまして、今後の課題として、地域防災計画等の見直しの中で、自主防衛組織の方々に特にお願いし、充実を図っていく中で、関係者の意見を聞きながら、現実的なマニュアルをつくっていきたい。これはまだできていない部分がありますし、一部自主組織で訓練しているところについては、どこにおばあちゃんがおられて、どういう人なんだということまで確認されておるところもあるわけですが、秘密保護法の関係もあって、その辺の難しさもありますが、そういう中での話になっておりまして、上郡町におきましても、1〜2の集落で、やっとそういうふうに取り組み始めたというのが現実ではないか。それにつきましては、今後とも進めていこうと考えております。  以上です。 ○議長(田渕重幸君) 12番。 ○12番(工藤 崇君) 千種川の抜本的な治水対策ですが、町長は、8月19日の委員会で、上郡町がこれだけやられているのを知事も半分も知らなかったとおっしゃいましたね。確かに、今さっき繰り返しますが、幾ら偉い知事さんでも、情報が県に流れていないのに知るわけないですね。佐用ばかり目が向いているんです。上郡町も宍粟、上郡、佐用と同じように、量や数を競えば、それは少なくてよかったけれども、それだけ情報というのは、県に向かっても大事だし、今共助と言ったように、お年寄りや子供を助けるにも、カメラでこれだけ水がふえているからそろそろおばあちゃんをおんぶして逃げるか、注意しないといけないということを町民に知らしめるためにも、これは大事です。そういう意味でしょう。だから情報というのは、自分らだけ見て、大変だ、大変だと役場の職員が言ってみても、どうも大変にならないわけです。町民の力をかりないといけないわけですから、そういう意味では、デスクワークで済ませずに、町民の方を向いてもらいたいと。町民の方を向いていないから、こんなことになるんじゃないですか。いろいろな町民から批判が来るんじゃないですか。立派なケーブルテレビにしても、おもちゃではないんですよ。町民がよかったなと言われてやっと、いいケーブルテレビであり、インターネット、ホームページなんです。自分らだけの自己満足でやってもらったら困ります。そこだけお願いします。それが終わったら、定住自立圏の答弁をお願いします。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 方向づけとしては、今の話は答弁の中に入れておりましたので、そういう方向でいきます。ただ、知事が来られたのは、8月13日だったと思います。それも連絡して、上郡はどうなっているんだということで心配になって来られたわけですので、全然情報が伝わってないわけではございません。そして、上郡に来られて、上郡も同じようにやられているなということで、河川改修を中心に見られたわけですが、上郡の岩木のところまではできるんだけど、それから上を佐用とどういうふうにつないでいくかということだったと思っております。以上です。  それで、次の定住自立圏のことでございますが、これにつきましては、昨年の10月28日にご承知のとおり、備前市、赤穂市、上郡町が先行団体として決定したわけですが、これ以来、備前市の中心都市宣言だとか、あるいは東備西播定住自立圏形成推進協議会の設立などをやってまいりました。その後ですが、ご承知のように、幹事会、あるいは部会で協議等をやって、いろんなことにつきましての検討を行っているところでございます。  都市機能を持つ実質の中心市が赤穂市であるということから、事務局は赤穂市に置きまして、先月24日には、部会協議事項に関する中間報告を行う幹事会のヒアリングを開いております。部会では、先ほど話がございました、いろいろな部会があるわけでございますが、それぞれの2市1町の担当者が集まり、それらの現状で連携できること、内容、あるいは課題を出し合いました。その中で、問題点を整理した上で、協定案のたたき台をつくり上げていこうと考えておるところでございます。  部会は、医療、給食、教育施設、観光、農林商工、そして通信情報、職員、交通、交流定住の9部会を立ち上げまして協議しておりますが、医療部会におきましては、非常に県内の医者が不足するということで、この確保につきましての部分で、なかなか協議が難航いたしておりまして、部会協議に至っていないのが現状でございます。  給食部会につきましては、学校給食の広域提供について検討しておりますが、今後も赤穂市との調整協議が必要であるという段階でございます。交通部会につきましては、備前市から赤穂市、また上郡町から赤穂市のバスの運行の充足をやっていきたいということで、協議をさせていただいております。現在、上郡では、上郡の駅前から赤穂市民病院までのバスが1日1往復しかありませんが、この部分の圏域現形で、充実、拡充できないかという検討を、あわせてやっているところでございます。あわせまして、JRの増便、延長についても圏域での取り組みをしていこうと考えておるところでございます。  それから、教育施設部会でございますが、これはスポーツ大会、博物館、資料館の企画展示で交流を図りたいということでございます。  それから、観光部会、農林商工部会では、3市町村の観光を網羅した魅力あるパンフレットを作成して、グルメツアーなどの旅行代理店等に働きかける計画を検討いたしておりますとともに、圏域を代表する、いろいろな特産品がございますが、これのコラボレーションにより新しい魅力を創造したり、共同イベントを開催することができないか。これを検討いたしておるところでございます。それから、最近特に問題になっております鳥獣被害のことにつきましてですが、これの駆除についても圏域で被害防止計画を練り、共同でやっていきたい。上郡から備前へ逃げたやつがまた帰ってくるということでは困りますので、そういう意味合いで、3市町が協力してやっていきたいということでございます。  それから、もう一つは、通信情報部会で、インターネットのホームページを活用いたしまして、地域のソーシャルネットワークサービスの構築を提案いたしておりまして、これが要するに、地域におきますそれぞれの特徴あるものを出し合って、それがうまく理解ができるように、あるいは現在何をしているか。今回の災害についても、上郡町がこういう状況になっているんだということが、つぶさに向こうにもわかるような格好のものをつくっていきたいと思っておりますので、現在のケーブルテレビの整備ができた段階で、これをはめ込めるのではないかということで、新たに提案させていただいているところでございます。  それから、職員部会につきましては、職員の合同研修の実施をしたいということでございます。それからまた、交流定住部会につきましては、移住定住のための共同のPRのパンフレット、あるいはイベントをしてみたらどうか。現在、赤穂では阪神間でそういうことをやっているように聞いておりますが、そういうものをあわせもって、田舎のよさ、あるいは海のよさ、あるいはいろんなことをあわせて共同でやれないかということでございます。  いずれにしても、圏域2市1町の協力が欠かせないのではないかと思っておりまして、協力してやっていこうということでございます。  地域の住みよい環境づくりのために協定が結べるような方向で、模索いたしているところでございまして、これにつきましてもできる限り詰めを早くしていきたい。本当は、この9月の議会にと思っていたんですが、そういうわけにはいかなくなってしまっております。これは災害のせいとは言いませんが、そういうような状況になっておりまして、今後とも3市で知恵を絞りながら、1つの圏域として活性化を図るべく協議を進めていく所存でございますので、今後ともご理解いただきますようご支援、あるいは問題点についてもご指摘いただきたいと考えているところでございます。  以上です。 ○議長(田渕重幸君) 12番。 ○12番(工藤 崇君) 3つ目の質問の答弁をお願いします。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 少子・高齢化対策についてでございますけれども、これにつきましては、高齢者の交通手段として、路線バスは非常に利用しにくいのではないかということをよくお聞きいたしております。便数も少なく、時刻表のとおりに停留場に行くというのは非常に難しいというようなことがあって、だめなんではないか。あるいは高齢者にとっては、そこへ行くこと自体が苦痛ではないかということだろうと思っているのですが、町が現在行っております福祉タクシーの助成券のニーズにつきましては、非常に多い。これは私たちも感じておるところでございまして、本年から70歳以上の方全員対象にして外出支援サービスの拡充を図っているところでございますが、こういうことから見ましても、自宅から目的地までのドア・ツー・ドアであることが高齢者の求める便利なサービスであると言えるのではないかと思っております。こういうことから言いますと、高齢者の人が多いところ、要するに山間部ほど、こういう需要が強いのではないかという感じを今のところしています。  7月に全自治会を通じまして、ご承知のように、8月20日を目途に回収いたしました、上郡町民の交通手段の利用に関する実態調査をやっておりまして、今後の上郡町の公共交通を整備する、検討するための重厚なデータが得られるものと思っております。これは、全世帯を対象に行った結果、6,000近い回収がありました。これは大変な回収率だと思っておりまして、ありがたかったと思っております。皆さん方の協力があったと思っております。この中には、外出の目的ごとに、外出先や出かける時間、帰る時間、その頻度等を利用して、交通手段など、非常に細かい点につきましても書いていただいておるわけでございますので、この調査によりまして、バス等が走る際に、停留する場所だとか、運行頻度だとか、時間帯を設定する上で、非常に参考になるのではないかと思っております。外出に不便を感じている方や、特にそういった高齢者がどんな地域におられるのかということを参考にしていく必要もあるのではないか。でないと、利用者が非常に減ってしまうということで、この関係がつぶれてしまうということになるので、どのルートを選ぶかということも含めまして、考えていく貴重なデータである。これは将来とも、基礎データとして使えるのではないかと考えておるところでございます。  近いところでは、和気町の山間を走っております「和気あいあいタクシー」という予約制のデマンドタクシーとして、ワゴン車を運行しておられます。これは一度調査して見てみてもいいなという気がしているわけでございますが、これらの先進地の事例も研究して、福祉タクシーの助成券との比較、調整もあわせてやっていく必要があるのではないか。要するに、どちらが本当にいいのかという部分もあると思っておりますので、そういう実態調査と照らし合わせながら、関係者と前からお願いしております専門家の方々の意見を聞いて、地域公共交通会議の中で、こういうどう審議したらいいのかということを結論出していきたい、導き出していきたい。  しかも、きのう、きょうだけではなしに、あす、あさって、遠く長期的な見通しも含めまして考えていく必要があるのではないかと考えているところでございます。  あわせまして、子育ての支援と高齢化対策の取り組みでございますが、これにつきましては、先ほど若干、藤本議員のところにも話があったわけですが、その前に、幼保一元化について、現在進めております幼稚園、小学校統合後の跡地利用の中では、お話があった点につきましては、私も同感いたしております。そういう中で、関係各課と協議し、また地元の方々ともいろいろな形で意見を聞きながら計画したいと考えております。まず最初に申しましたように、再編ありきで、跡地利用がある。跡地利用があって合併するのではないですから、その点は間違いないようにしたいと思います。  そういう中で、6月議会のお話がありました、ファミリーサポート事業なども含めまして、包括的に考えながら、来年の予算に向けて対応していきたいと考えております。そういうことですので、今後の子育てと高齢化支援対策ではいろいろなことがあります。  例えば、湯田温泉でやっておりますデイサービスの関係だとか、あるいは高齢者の培った知識を生かして、子供と遊びながら、そういうファミリーサポート事業の中で抱き込んでいくとか、あるいはほかでもございますが、小学校なり幼稚園の空きをちゃんと整備していきたいと考えているのが思いでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(田渕重幸君) 通告2番、議席12番、工藤 崇議員の一般質問は終わりました。  ここで暫時休憩いたします。再開は午後2時15分。     (14時00分)               休           憩 ○議長(田渕重幸君) 再開いたします。            (14時15分)  通告3番、議席6番、阿部 昭君に許可いたします。 ○6番(阿部 昭君) ただいま議長よりお許しをいただきましたので、通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。  質問に入る前に、このたびの台風9号、すなわち、兵庫県西北部豪雨で甚大な被害に遭われました本町、上郡町の赤松校区の各自治会、そして本町の隣町の佐用町の皆さんに、心よりのお見舞いを申し上げます。また、災害復旧に汗を流してくださいました本町職員の皆さん、また消防団の皆さんや地元自治会の役員の皆さん、そして、若い力で私たちに勇気と元気を与えてくださいました上郡中学校の生徒諸君に心より厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。  そこで最初の質問に入らせていただきます。  このたびの台風9号の災害は、私たちに大きなたくさんの教訓を与えてくださったと私は思っております。私の前に、藤本議員、また工藤議員も取り上げて質問されておりますので、重複するところもあろうかと思いますが、私なりに検証したところを質問させていただきます。  災害の発生したときには、既に暗くなっていたために、初期の対策は非常に難しい面も多かったのではないかと推測しておりました。前の藤本議員と工藤議員の質問にも答えておりましたので、私は翌日からの対応についての質問をさせていただきます。  まず、役場の対策本部の電話の応対でございます。被災した方々は、昨晩の恐怖の体験を必死に払いのけて役場に相談をされました。まず、水道代の心配もしました。その次に、使用不可能になりました家具や電気製品、雑品の処分方法の心配もいたします。役場では、その問題の決定はされていなかったのかとは思いますが、質問に対しまして、水道代はまだわかりませんとか、ごみの処分は自分で岩木のクリーンセンターに運んでくださいとか、電気製品は持ち込まないでください等々の返事が大半だったようでございます。相談した方から言わせれば、非常にそっけない返事だったと怒っている人が多かったのは事実であろうと考えます。  次に、私たち議員に電話がかかります。現地でもいろいろな方から声がかかりました。私はこのように答えました。水道代はみてもらえるようにお願いするから、泥が固まらないうちに洗った方がいいよ等々答えて回りました。町長、この対応のおくれと、電話の応対の教育はどうなっていたのでしょうか。  それと、私は対策本部が5年前の被害と比べて、今回の被害を非常に軽く見ていたのではないかと思えてなりません。確かに、床上や床下浸水合わせて100世帯前後だとは聞いておりましたが、被害に遭った方々にとって、それは関係のないことだと思っております。  マスコミも佐用町のことばかりの報道ですから、町民の方々もどんな状況かわかりません。したがって、赤松地域を除いた地域では、何も知らされていなかったのが現状ではなかったかと思います。町行政から、ボランティアの参加の呼びかけができなかったのかどうか。上郡町民に呼びかければ、自主的に参加する人は必ずいるものと私は信じたい。相互扶助の助け合いの精神は、皆さん持っていると私は思います。先に申し上げましたクリーンセンターでの、中学生たちの献身的な働きのことを考えますと、この一部の人たちがもしも、民間に手伝いにいってくれましたら、どんなにか勇気と元気を与えることができたかと思いますと、非常に残念に思えてなりません。  苔縄自治会の1軒の家が轟というところにあるのはご存じの方もあろうかと思いますが、1軒だけ孤立しておりました。真っ暗やみの中で、周りは泥の濁流が渦を巻いて流れております。また、裏の轟川の山からは土石が轟音を伴って流れてまいります。その中で、一晩中、石の流れは続いたそうでございます。1家7人が2階の1部屋に肩を寄せ合い、まんじりともせずに一晩を耐えたということです。そして、翌日から片づけ、清掃を家族7人で力を合わせて頑張ったそうです。だれ一人ボランティアの人も来ない、テレビでは佐用町に何百人のボランティアが入ったと報道もされていたが、自分たちは家族だけでやるしかなかった。何とか終わったころに、役場から消毒用の石灰が届けられた。1袋と決められておりますからといって、1袋の石灰を置いてかえったそうです。阿部さん、この1袋の石灰で、どうやってまくんですかね。怒りを通り越して寂しそうに言っておりました。私も、ただただおわびを言う以外、方法はございませんでした。また、そのときに言われたのが次の質問です。そのご主人いわく、373号線に歩道ができました。そのために川に擁壁ができました。そのことで、373号線の整備は大変よくなって結構だ、喜ばしいことかと思いますが、その反面、右岸側に対しての考えが浅かったのではなかろうか。私は流れが変わったように思えてなりませんと、私に訴えておりました。  確かに、その轟のあのお地蔵さんのところに私が立っておりますと、川の流れが真っすぐ、あのお地蔵さんに向けて流れてきているんです。そのことを彼は一生懸命私に訴えておりました。  それと同じように、現在進行中の千種川の床上浸水対策事業、これは漁業組合の裏の大持井堰で今度は工事が完了いたします。その大持井堰の高さがどのぐらいになるのか、その断面の水平の図面は見たことがございませんので、何とも言えませんが、先ほどの例と同じように、大持井堰ができただけで及ぼす影響というのは、恐らく苔縄の観音寺の周辺には出てくるのではなかろうかと私は心配するものでございます。  この2つの面を考えていただきまして、県土木の方にどのように県土木の方が考えておられるのか、その確認ができましたら、答えられる範囲で結構でございますので、お答えいただきたいと思うわけでございます。  次に、2番目の質問に入らせていただきます。  千種川の床上浸水対策事業も順調に進捗状況も進んでおるとの報告もお聞きしておりますし、現地を視察しても安心もしておりました。予算総額139億円という上郡町にとって、歴史的な大事業と喜んでおりました。千種川の両岸も日ごとに変貌を見せており、景観も変貌を遂げております。町民の皆さんの目にも、うれしく写っていると思います。このたびの台風9号でも、一部で被害が見受けられましたが、この事業のおかげでおおむね安心して見ておられました。  さて、事業費139億の内訳の件ですが、県の直轄事業と町へ委託されました補償事業とに分かれるとお聞きしましたが、その比例配分と金額を差し支えない範囲で結構でございますが、発表していただけないものでしょうか。  と申しますのは、県の直轄事業は、入札をして予算が余っても、県に返さなければいけないとお聞きしました。それと町への委託補償事業は、入札で予算が残ったら町で他の事業へ使用できるともお聞きいたしましたので、質問をいたします。県の直轄事業の予算の内訳と落札結果は、私どもにはわかりませんが、行政の方で掌握されておるかどうか。また予算が残っているようであれば、関連の事業には運用できるのかどうか、質問いたします。  次に、上郡中学校新設工事や旧校舎の解体工事で入札をされました。その結果、多大な予算が残ったように説明を受けております。この中学校の移転に伴う事業費もそうですが、町への補償事業とお聞きしております。この予算で残りました金額と、どのような目的に使用されたのか、また使用を予定されておるのか、お尋ねをいたします。私はこのような想定外の収益の使用先は、公表すべきと考えますが、町長の見解をお尋ねいたします。  3番目の質問に入ります。  今、テレビや週刊誌等で、芸能界の2人の覚せい剤での逮捕が連日報道をされております。また、大麻所持で逮捕される大学生の事件も後を絶ちません。未来を夢見て大学に入り、将来を親も楽しみにしている大学生が、大学生活も中断され将来の夢も絶たれている麻薬や覚せい剤の怖さ、今や一部芸能界だけの問題ではなくなっております。  つい身近な一般の主婦層や、またサラリーマンの世界、学生の世界にも蔓延しているとお聞きしておりますが、これは私どもも周知の事実であろうかと思います。そして、この薬物の犠牲者は、地方から都会に出ていった青年の多いことに驚かされます。薬物は好奇心の旺盛な中学生や高校生、また青年層に広がりを見せております。ある青年ボランティアグループが、10代から30代を対象にアンケート調査をしたそうですが、そのアンケートの結果、薬物の使用経験があるとの回答が約7%にも上がっていたとの報告がありました。このような事件を考えると小中学生に対しての教育が非常に重要になると考えます。  薬物から子供たちを守るために、本町では、どのような教育をされているのか。また、兵庫県警では、麻薬の撲滅キャンペーンの1つとして、キャラバンのバスを巡回指導をしているとのことも聞いておりますが、調査されたことはあるのでしょうか。お尋ねいたします。  また、この問題に対しましての教育委員会の所見をお伺いいたします。  最後に、女性特有のがん検診の推進についてでございます。がん検診の無料クーポン券配付や、検診手帳の交付については、私どもの公明党の浜四津代表代行や松あきら女性委員長等の、女性の国会議員の懸命の戦いがあったと聞いております。本町においても、乳がんや子宮頸がんの受診率は非常に低いと聞いておりますが、このクーポン券の配付を契機に、一大キャンペーンをするべきと思います。町女性職員を中心に進めたらと考えられますが、町長の所見を伺えますでしょうか。あわせて、対象者の人数と実施日についてご報告いただきたいと思います。  また、町外での病院での検診も可能なのかどうか、あわせてお答えいただきたいと思います。  以上で、質問は終わります。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) それでは、前段の部分については重なっておりますので、省略させていただきます。ご質問の中にありました応急復旧、あるいは、被災者への対応についてということになろうかと思っておりますが、まず、水道、下水使用料の減免の住民への周知がおそかったのではないかという件につきましては、支援策につきましては、水道だけではなしに、いろいろなものがございます。税の減免など、あるいは県の支援策や町の支援策を取りまとめた上で、関係世帯に直接周知する必要があると判断いたしまして、見舞金の支給と合わせまして、20、21日の両日にわたりまして、周知徹底したところでございます。  具体的には、水道料金のほかに、介護保険料の関係だとか、あるいは固定資産税の関係、これは関西電力ですが電気料金の関係も含めまして、持ってまいりましてご説明させていただいているところでございます。  また、これについては、罹災証明も要るわけですが、そういうことも含めまして、一連の手続ができるように、逐一説明させていただいているところでございます。  それから、断水の復旧のこととごみの処理の対応が遅かったのではないかとのご質問でございます。これは、断水につきましては、赤松地区については、10日、翌日ですが、翌日の午前、まだ暗いときですが、1時に断水を確認いたしました。そして、細野地区とあわせまして、午前6時には配水系統を変更して応急復旧の完了をいたしておるところでございます。  また、河野原につきましても、10日の午後3時には断水を解消するに至っております。ただ、楠地区につきましては、翌日11日の3時ごろまでかかっておりますが、そういう時点で復旧できたということで、我々としては比較的早かったなと。非常に道路が通りにくい状況の中で、それをさせていただいたということになっております。そういう中で、対応してまいりました。被災者にとっては、非常に長かったのではないか。洗ったりいろいろしないといけないということがあったのではないかと思いますが、そんな思いがあります。それから、町としてできるだけの努力なり、復旧に努めたつもりでございますが、そういうような一部で、齟齬があった部分があったのではないかという気はいたしております。  それから、ごみ処理問題につきましては、これは当初の被害状況がなかなかわかりにくいというよりも、被害の状況が5年前のやつと余り変わらないのではないかという部分が若干あった。というのは、今回の場合は大きな丸太がぼんぼん流れてきた。中身が非常に違っておりました。それは私どもも途中から気がついたことでございます。  そういう中で、非常にごみ処理については、独自でやってほしいというようなことを持ち込んでほしいということを最初は申しておりました。しかし、実際に、ごみの量と被災の関係、あるいは、その方々の状況から判断いたしまして、早急にこれは町で対応しないとだめだということで切りかえました。そういうことでございましたので、集落内で1カ所にため置いていただくということに変更したことは事実でございまして、その上で私どもの方とは、ダンプなり、あるいはパッカー車を持っていって、いろいろなことをやってまいりました。比較的これにつきましても、もう少しかかるかなと思っていたんですが、短時間に対応できました。8月には、一応終了いたしております。そういう状況になっておりまして、ごみ収集につきましては、議員の皆様方もそうですし、中学生も高校生もそうなんですが、それ以外にボランティアの方々もあったわけですが、そういう点で、非常にこれからも私の反省の1つとして対応していきたいと思っております。  消防団はもちろんのことですが、商工会の出動もあり、あるいはボランティアとして、福祉協議会とも連携をとりながらやっていったという中で、かなりの方が上郡町内にとどまって協力をしていただいたこともたくさんございます。そういう中でございますので、上郡町にボランティアが入っていなかったということは、決してありませんが、そんな状況になっております。  それから、石灰の話なんですが、確かに1袋ということがあったわけですが、これは最初に配付したときにそうだったんですが、できるだけ早くしておきたいということがあってそういたしております。全世帯が把握できた段階でございますが、世帯数でしか確認できなかったということもあるんですが、自治会からの要望によりまして、追加で配付させていただいているところでございまして、この辺、若干時間的なラグがあったと思っております。そういう点につきましても今後、どういう対応をしたらいいのか、考えていきたいと思っております。  それから、もう一つは、配付した石灰を実際ここへまいていいのかなというところへまいている部分が見受けられたはずなんですが、やはりまく場所もきちっと指導しておくべきではなかったか。例えば、庭先にまいてしまっているという事例もありましたので。石灰は、そうではない利用の仕方になっているはずですので、その辺も注意しなければならない反省点の1つだと思っております。  それから、町内の他の地域の方で世帯状況がわかるボランティアも少なかった等の問題につきましては、確かにおっしゃる点でございまして、私ども反省いたしております。先ほど申しましたように、ボランティアの関係につきましては、福祉協議会の方と中学生も含めましてありました。そして消防団も応援に出ていただきました。そして、議員さんなり、あるいは高校生も含めて若干行っていただけたところでございますので、その辺はそういうご説明に終わらせていただきたいと思いますが、今後のあり方について、ボランティアの扱いについては、社会福祉協議会と前にも詰めた経過があるように聞いておるんですが、さらに今回のことを踏まえまして、ボランティアについては、協議会で全部対応していくのか、あるいはどうするのかということで、きちっともう少しきめ細かく決めておいた方がいいのじゃないかと思っております。  その中で、我々としての考えも整理していきたいと思っております。この点は非常に反省する点でもあります。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) 先ほど工藤議員さんの質問の中に入っておりましたが、同じような悩みで、同じ上郡町の町民ながら、まるで温度差が違う。これは当たり前で、被害を受けた人と受けない人が違うんですが、少なくとも赤松がどんな状況かということは、ほかの町民の方もちょっと耳にはしているけれども、ボランティアを募集しているのか、していないかわからない。勝手に動くわけにもいかない。だから、親戚だとか、兄弟がいる人はいいんですが、いない人は非常に寂しい思いをしたのが現状だったのではないか。そういう人の気持ちを聞いてあげるのが非常に大事なんではないかと今回は感じたんですが。町長、これからさっき社協との連絡ということも言っていましたが、その辺のマニュアル的なものは考えられましたでしょうか。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) ボランティアについてマニュアルをというのはなかなか難しいかなと思いはあります。というのは、どこまでボランティアが集まるかということもあるんですが、1つは、こういう状態になっていたと思っている部分があります。これはすべてではないんですが、家族が多くて、かなりそのままでやってこられる方と、ひとり暮らしの方だとか、高齢者の方が1人で何もできないという状況があったと思います。この辺の仕分けが、社会福祉協議会でできるかどうかということがあるので、そう言っているんです。  というのは、ひとり暮らしというのはなかなかきちっと指定ができないし、集落の中で、要するに秘密保護法の関係もあって、なかなか難しいところがありますので、集落単位でそういうことに対応できるのか、ボランティアとの接点をどういうふうにするかということを自治会の方とも意見を交換しておいて、あるいはこれは町が中に入っても同じことだと思うんですが、そういうボランティアの供給を受け側の自治会として考えた場合に、どういうような受け方があるのかということを考えておかないと、先ほど言いましたように、8人も9人も1軒に来られて、片一方ではひとり暮らしでだれも来ていなかったということが起こっているのではないかと思っているんです。ですので、この辺が非常に難しい問題で、私は頼むわと言ったんだけどと言われても、一方の方へ伝わっていないような状況があったのではないか。これは反省しております。そこをどういう形で進めるか、そういうことを含めまして、社会福祉協議会と相談してみたいと思っておるところでございます。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) 5年前の台風と2回経験しました。だから、2回経験しましたので、まず即座に水道代の件だとか、ごみ処理の問題とかいうのは、やっぱりすぐにでも打ち出せる、台風の翌日ぐらいには声を出して発表できるぐらいの体制はつくっていただくのと、それから、ボランティアの対応をすぐにできると、私はこのぐらいは2回の経験を通じてすぐ手を打てるのではないかと思うんですが、その点はどうですか。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) これにつきましては、ボランティアの方は、私の方が所管していないと言ったら語弊があるんですが、その部分はよくわからない点がありますが、水道代については、それについて、すぐだめだ、いいという話ができないのではなしに、もう決めたらできることだと思うんです。ですので、それは前々から、こういうときにはこうするんだということを、ある程度物差しではかったものをつくっておいて、それではめ込んでおけばいいのじゃないかという気はいたしております。これは、上郡町だけでなくどこも今回のこと、あるいは前回のことも含めまして、整備されていないように聞いております。特に、これは地域地域によってばらばらで、一時で起きたらやっているんでしょうけれども、そんな状況になっております。私も震災の反省の中で特にそう思ったし、例の避難所のことでも、これはしまったなと思ったのは、そのときの思いがあるから余計そう思っているんですが、確かに実態に合ったという言い方が平面的ですが、そうなんだろうと思うんです。そこが欠けていたんではないかという気はいたしておる部分があると思っております。全部ではありませんが、そう思っております。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) 次の問題をお願いします。 ○議長(田渕重幸君) 技監。 ○技監(上林敏明君) それでは、千種川両岸の工事で水流の変化と対策について説明させていただきます。柏野から円心橋間の自歩道の整備で、国道373号側、左岸側が大型ブロックで護岸が整備されたことによる下流への影響という質問であろうかと思います。確かに、左岸を大型ブロックで整備したことによりまして、整備前よりは流速が早くなりまして、それによって流下能力が上がり、流量も若干多くなることは考えられますが、それが下流へどの程度影響を及ぼしたかということにつきましては、判断する材料がございませんので、非常に難しい問題で、はっきりした答弁はできかねます。部分的な護岸の整備を行えば、その箇所の流速、流量のふえる要因の1つとは考えられますが、それが被災原因すべてに結びつくものではないと思っております。  いろいろな要因が重なって、被災につながっていくと考えられますが、気象条件であるとか、地形条件、そういうものによりましても大きく左右されますので、被災した原因にどれだけの影響があったか。また与えたかにつきましては、非常に特定が難しいというふうに思っております。  被災原因は特定は難しいのですが、今後、調査を行いまして、原因が特定できるものにつきましては、どんどん改善を行っていって、減災に努めていきたいと思っております。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) 確かにこちらで結論を出す問題ではないと思います。ただ、先ほど言いましたように、大持井堰の件もあわせて、今回、被害を大きくしたものに、県がつくった花壇の流木、あれが非常に大きな影響を及ぼしたことは、皆さん、私たちも見てよく感じました。そういうものを総括をして、まとめて県の方にも申し入れをするべきではないかと思いますが、その点はどうでしょうか。 ○議長(田渕重幸君) 技監。 ○技監(上林敏明君) けさの神戸新聞に、流木のことも載っておりましたが、非常に流木等がひっかかって、被災を及ぼした原因になっておるということもありました。それらにつきましては、今後、山の対策というのは必要になってくるかと思いますが、県の方にこのような問題につきましては、一度話をいたしまして、対応を考えていきたいと考えております。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) わかりました。よろしくお願いいたします。あとこの台風の問題に関しましては、先ほど町長にもお願いしたんですが、被害に遭って寂しい思いをしている人のいないような手を打っていただきたい。このことが私は一番大事ではないか。私だけが取り残されているということほど、寂しいものはないんですよ。轟のおっちゃんの話を聞いていたら、ともかく私がもしもその状況になったらと考えたら、いてもたってもおられなかったんじゃないかと感じましたので、そこら辺の孤立した人の思いに立った施策をお願いしたいと思います。  次、お願いします。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 千種川床上浸水対策特別緊急事業の関係でございますが、これは総事業費139億ということで通っているわけでございますが、工事費そのものは79億でございます。用地と補償費が60億ということになっておるんですが、うち、補償費として、私ども上郡が受け取ったものにつきましては、24億9,700万だと記憶しております。間違いないと思っております。これについて、工事費の関係は、これから土木の方がやられるわけでございますし、既に執行している分もたくさんあるわけですが、それと用地の残りについてどれぐらいになっているかは、私の方は掌握しておりません。ただ、24億9,700万円の我々がいただいた金につきましては、中学校の移転の問題だとか、用地費だとか、建物だとか、あるいはそれ以外のものにつきまして、かなり使っております。そういうような状況になっておりまして、現在、いろいろな建物の中で、特に中学校の建設につきましては、体育館なり、あるいは武道場の関係は、若干補助金をいただいたという経過がありまして、補償金ですべて建てたのではないという状況になっております。
     それから、ほかのことにつきましてもご承知のように、中学校の建物そのものの入札率がかなり頑張っていただいて低かったということがあります。そういうことも含めまして、金がかなり残ったという中で、いろいろな事業もさせていただいたところでございまして、現在残っている分につきましては、20年度末ですが、差額は1億4,600万円となっております。そして、これは財政調整基金へ積み立てていくということをやっております。ですので、最終的に他の事業における余剰金と合わせまして、積み立てていくということになるわけでございますが、今後の自主運営の中で、そういうものを生かしながら運営していきたい。これはある意味では、もうかったという言い方になると思うんです。  しかし、これにつきましては、将来、いろんなことで軽減していかないといけない地方債の問題とか、いろいろあります。そういうことで、そういうものに十分使っていきたいと思っております。今申し上げましたように、残りはそうなんですが、それ以外に、起債だとかの償還にも充てないといけない部分もございますので、これにつきましては、別途精査した上で、いずれこの結果についてはこうだったとご報告する時期があるのではないかと思っております。  まだ、途中経過でもございますので、その辺はご理解いただきたいと思います。  また、県の金につきましては、とやかく言う必要はないのですが、先ほど来の金が残ったとしても、国が半分、県が半分の財源支出になっているように聞いておりますので、例えば、1割残れば、1割分の金がどういう格好で残るかというと、折半になってしまって、国庫へ払う分は払う、県の方へ収納する分はするということになってしまうわけでございます。このことについては、我々は関係ございません。  以上です。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) ありがとうございました。実は、私は単純な発想なんですが、今までの当初予算になかったお金で、これだけ入ってきた、落札でこれだけ残ったというのは町民の方は皆さん、わかっています。だから、あれはこういう方向に使ったんだよとか、こういう災害復旧のためにこういう積立金に使ったんだよとか、そういうのが全部が全部でなくても、あらかじめ大項目でもわかれば、ああよかったな。これだけの金がここに残ったのか。今度は災害復旧のときにこれを使えるんだなとか、そういうふうに町民の方が納得できる、喜べるという、そこらが私は大事なんではないかと思う。一般会計の中に入ってしまって、どこに何を使ったんだかわからない。これでは何だか、わけがわからなくなって、納得できない。そういう心配もあると思いますので、これだけ工事の入札には努力された。これだけ残ったけれども、こっちの方にこれだけ使えたんだよと。これにもこう使えたんだよという、そういう微に入り細に入り報告は要らないと思いますが、そういう方向づけはできないのかと思ったので、聞いたんです。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 別に難しいわけではございませんので、金額は頭が決まっています。それで何に使ったのかわかっていますので、今申しますように、20年度はそういう決算の仕方でやっておりますので、それも今、これからやろうとしている屯所の分とか、公民館の分もこの中から立てていくわけですので、それで最終的には幾ら残るかとなります。しかも、当初予定していなかったのですが、教育委員会の方でも頑張っていただいて、国庫補助金まで取れたということが非常によかったのではないかと思っておりますし、私どももこの補償金だけで建てないといけないのは大変なことでございました。そこで、起債もお願いして、起債対象にもなったということで、資金繰りとしては、非常にやりやすかったと思っております。そういう中でいけたものですから、ある意味でよかったなと思っております。  以上です。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) 非常にありがたいです。こういうことを町民の方は、知らせていただければ、情報を公開していただければ、非常に安心するのではないか。そのように思いますので、今後もその点よろしくお願いしたいと思います。  次の問題、お願いします。 ○議長(田渕重幸君) 教育長。 ○教育長(三木一司君) 覚せい剤事件の小・中学校の教育内容でございますが、中学校におきましては、学習指導要領で、保健分野で学習することとなっております。個人生活における健康安全に関する理解を通して、生涯を通して、みずからの健康を適切に管理し、改善していく資質や能力を育てるというのがねらいでございます。  その中で、喫煙、飲酒、薬物乱用などの行為は、心身にさまざまな影響を与え、健康を損なう原因となるなどの薬物に関する教育を行っております。小学校においては、学習指導要領にはございませんが、薬物、喫煙などの乱用防止を小中の生徒指導部会で、柱立てて、位置づけておりまして、学活、ホームルーム等の時間等に行う計画を持っております。  以上です。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) 私は、こういう質問をなぜしたかといいますと、今、テレビをつけるとどこかでやっています。どこかで必ずやっていますので、子供たちも非常に関心があると思うんです。ですから、今こそそういう麻薬の怖さとか、薬害の怖さとかいうものを、本当に徹底して教えるべきチャンスではないかと考えます。ましてや、大相撲にも麻薬が入っているぐらいですから、恐らく全面的に入っているものと考えないといけないと思うんです。特に、私の友達に暴対の県の副会長がいるのですが、彼いわく、全部、暴力団の窓口になっているのだと。この暴力団が足らなくなったら、全部、麻薬中毒者にしたら、全部暴力団の仲間に入ってくるんだと。だから怖いんだよということを彼はよく言うんです。だから、そういう面も考えて、非常に大事な教育ではないのか。高校生ですら経験者がいるという時代ですから、その怖さ、恐ろしさというものをどの程度教えているのかと、ちょっと気になったんです。今の話は体の安全だけのことだととらえたんです。健康の問題としてとらえたんですが、健康上の問題以前の問題ではないかと思うんです。 ○議長(田渕重幸君) 教育長。 ○教育長(三木一司君) そのとおりでございます。本当に興味や軽い気持ちで、吸引したことが人でなくなっていく。人として生きていくためには、本当に善悪の強い判断、それからそれを拒絶していく強い意思、生きがいがある。そういう人生をつくっていく、そのための健康の保持増進の意識、それから共生、自分1人で生きているのではない。多くの人とともに生きていく、そういう自分の価値を共生させていくと、いろんな多面な面から、そういうことを拒絶していく。またそういうことを撲滅していく側に回る人間に育成していくように考えていきたいと思います。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) わかりました。県だと、厚生省が先にやったんですが、キャラバンのバスをつくっているらしいんですね。キャラバンのバスをどの程度利用されたことがあるのかどうか。そのことをお尋ねしたい。 ○議長(田渕重幸君) 学校教育課長。 ○学校教育課長(金持弘文君) キャラバンバスのことなんですが、私もお聞きしまして、調べさせていただきました。兵庫県警に問い合わせてみますと、過去には所有してあったけれども、現在はすべて廃車になっているということで、いろいろ調べましたら、薬物乱用防止キャラバンカーについては、東京に事務所があります、財団法人麻薬覚せい剤乱用防止センターというところが、8台所有しております。近畿管内では、尼崎に1台配置されているということでございます。直接電話してお話を聞いたのですが、申し込みについては、この1カ所、キャラバンカー事務局に電話して申し込むようになるらしいです。半年に一度、申込日があるということで、近々では9月1日に開始日だったのですということで、それでは3月までの受付をするんですが、2日間で予約を完了したと、それほど予約が殺到したということでございます。  私もずっと電話しておって、なかなかつながらなかったというのが、やはり申し込みが物すごく殺到していたなというのが感じました。  次回の受付を聞きましたら、1月20日から3月以降、4月の申し込みをしているので、そのときにもしするのであれば、校長会で協議して考えたいと思っております。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) これと同じような考えで、例えば、ビデオとかそういうものを利用しての教育はしているのでしょうか。 ○議長(田渕重幸君) 学校教育課長。 ○学校教育課長(金持弘文君) このキャラバンカーにつきましては、そのバスの中では展示コーナーとか、映像、ビデオ放映して啓発しているということでございます。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) わかりました。ぜひ、授業を受けられるようにお願いしたいと思います。これを、中学生や高校生だけではなくて、大人も勉強しないといけないと思っております。大人も意外と知識はないと思います。自分の身の回りにいたとしても、気がつきません。だれも自分の身の回りに蔓延しているというのは、だれも気がつきませんので、もっと大人も勉強していかないといけないという気がしているのです。その点もあわせて、これは教育長にお願いしたんですが、町長にも強くこれから気をつけて町民への教育もお願いしたいと思っております。  次の問題をお願いします。 ○議長(田渕重幸君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(松本 優君) それでは、女性特有のがん検診推進事業につきまして、回答させていただきます。  これは、国の本年度第1次補正予算の経済危機対策として実施するものでございます。一定の年齢に達した女性に対し、子宮頸がん及び乳がんの検診料の自己負担分を免除する等の措置を講ずることにより、女性特有のがん対策を推進するものでございます。  事業概要としましては、一定の年齢に達した女性に対し、子宮頸がん及び乳がん検診の無料クーポン券を発送するとともに、検診手帳を交付することにより、検診受診率の向上を図るもので、市区町村が実施します町ぐるみ健診の受診者が対象でございます。対象年齢につきましては、本年4月1日現在、子宮頸がん検診については、20歳、25歳、30歳、35歳及び40歳の方でございます。乳がん検診につきましては、40歳、45歳、50歳、55歳及び60歳の方となってございます。ご質問の検診手帳と無料クーポン券の発送の対象者数でございますが、子宮頸がん検診については、463人、乳がん検診につきましては、641人となってございます。  続いて、実施予定日と受診できる施設、町外での検診ということにつきましてでございますが、今現在、本年度の町ぐるみ健診は実施してございます。乳がん検診につきましては、姫路医師会に委託しまして、保健センターで行っております。9月2日から9月30日までのうち8日間、また子宮がん検診については、9月、10月の2カ月間、これは半田産婦人科にお願いしているものでございます。  このたびの事業の実施に当たりまして、新たに受診日を設定しております。乳がん検診については、再度姫路医師会に依頼しまして、11月30日、それと来年2月6日を予定してございます。子宮頸がんにつきましては、半田産婦人科に依頼しまして、来年3月末までの延長をしていただくこととしてございます。  また、委員会の方でも報告させていただきましたが、県におきまして、8月末までに各市町の協力連携を調整するとしてございました。このことを県に確認をしましたところ、県下各市町の同意はとれたとのことでございます。しかしながら、受診できる医療機関並びに日程については、現在取りまとめ中ということでございます。医療機関や日程が確定しましたら、検診手帳、無料クーポン券とあわせて発送していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) 実は、子宮頸がんは二十歳が対象ですから、若い娘さんたちが対象なんですが、なかなか検診を受けにいきたがらないそうです。というのは、お医者さんが女性だったらまだいいんですが、検査してくれる女性の医者がいるのかいないのかわからない。そういう点では、そういう掌握ができているのかどうかお尋ねしたいんですが。上郡町の場合女性検査医師は、いるのですか。 ○議長(田渕重幸君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(松本 優君) 一応、上郡町に産婦人科は1つしか動いていませんので半田産婦人科の男性の先生ということです。今、報告しましたように、例えば、近隣の相生や赤穂、そこら辺で診療施設、受診機関が公表されれば、また選べるのではないかと思っております。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) 前少し聞いたんですが、受診率は、去年はどの程度だったんでしょうか。 ○議長(田渕重幸君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(松本 優君) 受診率につきましては、非常に低いわけでございまして、委員会で報告をさせていただいたのは、子宮がん検診につきましては、平成20年度の実績で6%、乳がん検診については40歳以上の方で11%ということでございます。それで、今回の国の事業におきましても、国の推進目標としまして、50%というのを打ち出しまして実施しているということになってございます。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) 国の目標と実質の実際の検診率が余りにもかけ離れています。恐らく、これはよほどの思いで啓蒙していかないと届かない、全然意味がないぐらいの数の開きだと思っています。  今回、クーポン券が出るのも、5年刻みしか出てきません。そうすると、その間の中の4年間の方は恐らく無料じゃないですから、受けない可能性の方が強いです。だからよほど推進員かなにかを立ててやっていかないといけないと思うのですが、実は、富山市では、市長から推進員という人を任命しているのです。その推進員が、会う人ごとにそれを訴えていっている。だから受診率が非常に爆発的にアップしたと出ています。そうしますと、今まで12%だったのが、48%ぐらい上がっているんです。それが人数がどれぐらいかといったら、563人の推進員を任命したと書いています。これは全部ボランティアです。私は、さっき演壇で言ったんですが、少なくとも上郡町の町職員の女性の方に、町長から任命をしていただきまして、口コミで訴えていく以外にないのじゃないかと思います。  クーポン券を持っている方は、辛うじて受けるかもしれませんが、クーポン券からクーポン券までの間の人、少なくとも5年間の間に1回は受けなさいよとか、5年来たら、うちもクーポン券が来るんだから、そこまで我慢しようかなというけど、病気はそこまで待ってくれません。そういう訴え方をしてはどうかと思うのですが、どういうようにお考えでしょうか。 ○議長(田渕重幸君) 町長。 ○町長(山本 暁君) 非常に難しい問題にならないかと思っていますので、一遍、富山市がどういうような格好でやっているのか勉強させてもらいます。それで答えさせていただきたいと思います。少し時間をください。 ○議長(田渕重幸君) 6番。 ○6番(阿部 昭君) わかりました。せっかくいい制度ができても、目標に届かなければ意味がないわけですから、それをどのようにして啓蒙していくかというのは、行政の人たちの責任ではないかと思います。女性の死亡率が一番高いのは、がんです。そういうことから考えましても、一番先にまず、この子宮がんと乳がんから守ろうということから始まっているようなので、このことを全力を挙げて啓蒙していただきたいと思っております。  ほかにあわせて、男性の成人病の中のがんも、非常に日本はがん大国ですから、そのこともあわせて啓蒙していかなければいけない時が来ているのではないかと思いますので、そのこともお願いして、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(田渕重幸君) 通告3番、議席8番、阿部 昭議員の一般質問は終わりました。  本日はこれをもって休会といたします。  再開は、あす9月9日水曜日、午前10時であります。ご苦労さまでした。                                (15時06分)               休           会...